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38 ryosuke side ページ38

ryosuke side


来たのは河合先生だった。
Aを誘うために来たのはバレバレ。

「気にせずどうぞ。誘ったら?」

「出直します…」
そう言って河合先生は出て行った。

「よし!帰ろう!」
勝手にAのロッカーを開けて荷物を出した。

「帰ろう。」
一方的に決める。Aの手を掴んで保健室を出た。
鍵を閉める。そして二人で鍵を返しに職員室へ行き帰る。


『はっしー?』

「なに?」

『河合先生のことライバル意識しすぎ。』

「だってライバルだもん。」

『明日終業式だね。私休みだから…』

「そうなの??」
Aがいきなり休みとか言い出してビックリした。

『うん。本当はどこか行こうと思ってたからね。明日はお出掛けする。』

「そっか…。」

マンションのエントランスに着き別れた。

翌日
Aは来なかった。
朝も一人で登校。帰りも一人で寂しく歩いて帰った。
最近Aの存在が当たり前になっていたことに気付かされた。

夕方Aの部屋を見ても部屋の電気はついていない。
この日1日電気がつくことはなかった。

翌日の夕方Aから連絡が来た。
『家にいる?』ただその一言だけ…
「いるよ」と返した直後チャイムがなった。

玄関を開けるとそこに居たのはA。




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作者名:197651549 | 作成日時:2017年9月23日 1時

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