保健室 1 (ページ13)

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救急箱が乗った机があるところに座りそばにあったプログラムを見る。
障害物リレーはお昼休憩の2種目前。
色別リレーは一番最後。

今のところ怪我人は無し。
もう少しで障害物リレーが始まる。
トラックの中でストレッチをしている橋本くん。
そんな橋本くんを眺めている。
障害物リレーが始まってついに橋本くんの番が来た。
黄色い声援が飛ぶ。
橋本くんって人気なんだと知った。
麻袋に入って跳ねたり、高いところにあるパン取ったり、
そして最後は地面に置いてある封筒に入っている紙にかかれたものを持ってくるというお題。

橋本くんは真ん中にあった封筒を取り封筒から紙を出した。周りをキョロキョロ
そしてこちらの方に向かって走ってきて
いきなり私の腕を掴んだ。
「来て」
そう言われて橋本くんに手を繋がれた。
二人でトラックを走りゴール！！

私は息が上がった。
「大丈夫？」

『うん。』

「ありがとう。参加してくれて…。」
橋本くんはテント下まで送ってくれた。
お昼前最後の種目が終わりお昼休憩。

保健室に戻り弱くエアコンをかける。
｢｢｢｢｢｢｢失礼しまーす｣｣｣｣｣｣｣

私からしたら予想通りキタキタって感じだ。

渡辺「涼しい！！！」

岩本「快適！！！」

阿部「お弁当食べようよー。」

最近彼らはいつも必ず同じ場所に座る。
深澤、渡辺、阿部、橋本
岩本、佐久間、宮舘、私

『もし良かったらこれ食べて。でも他の人にはヒミツだからね。』

そう言って私は大きな風呂敷包みを開けて2段のお弁当箱を開けた。
中には唐揚げ、たまご焼き、タコさんウインナー、えだまめなどが入っている。

「うまそう！」

みんなであっという間に完食してくれた。
そしてぞろぞろとお弁当箱を持って出て行く。
『はっしーの障害物リレーのお題ってなんたったの？』

「ポニーテールをしている人。っていうか初めてはっしーって呼んでくれた！」
と言いながら緑色のカエルが書かれたソース味のお菓子を食べている橋本くん。