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第五十六話 せいぎとぎせいの間違い探し ページ7

変若水を飲んだ芹沢の腕の傷が一瞬で塞がり、私は顔を顰めて、刀の柄を握る手に力を込める。

土方「チッ…」

沖田「また、面倒なことになりますよ」

変若水の力を手にした芹沢の力は格段に上がり、土方さんも山南さんも、簡単にあしらわれてしまう。

芹沢「俺は、そう簡単には倒されんぞ」

そう言って、中庭に出てきた芹沢はこちらへ近づいてきた。
狙いは龍之介か──私は龍之介の喉元から刀を引き、芹沢に斬り掛かる。

芹沢「桜乃──“本来の力”を出さねば、俺は倒せぬぞ」

『っ…!?』

直後、私は芹沢に蹴り飛ばされ、灯篭に体を打ちつけられてしまう。背中に痛みが走り、すぐに起き上がれなかった。その間に芹沢は龍之介に近づき、龍之介の首を掴みあげた。

芹沢「貴様如きに命を救われるなど、虫唾が走るわ」

藤堂「龍之介…!!」

平助が龍之介の名前を叫ぶと同時に、左之さんが動いた。左之さんの槍は簡単に弾かれ、芹沢に蹴り飛ばされ、左之さんも地面に倒れ伏せる。次に動いたのは総司だったが、総司の攻撃が芹沢に届く事なく、総司までもが地面に倒れ伏せてしまう。

『総司……っ…!』

井吹「何で……何でこんなことになるんだよ…!俺には、あんたたちが分かんないよ…!」

芹沢「──生きろ、犬」

井吹「え……」

芹沢「懸命に生きれば、貴様にも──分かる日が来る」

芹沢は龍之介を投げ飛ばした。投げ飛ばされた龍之介に平助が駆け寄るが、龍之介は立ち上がった後、逃げるかのように屯所から出て行ってしまった。

藤堂「龍之介…!」

『くそっ……また面倒ごとが増えた……』

芹沢の方は土方さん達に任せておけば、事が足りるだろう──私は刀を鞘にしまい、急いで龍之介の後を追った。

第五十七話 残り香と悲しみ→←第五十五話 戻れない過去戻らない過去



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ちさ - 令和の今も、読ませて頂いてます更新楽しみにしてます。お願いします (4月14日 18時) (レス) @page47 id: f2fc5cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
紗希(プロフ) - こちらの作品は今後更新されませんか? (10月23日 6時) (レス) id: ee912569d3 (このIDを非表示/違反報告)
かんざし(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読んでいます。占いツクールの中で一番好きです。黎明録から物語をスタートする作品は中々ありませんから。 (2022年6月10日 8時) (レス) id: 2f199dd6da (このIDを非表示/違反報告)
- 初コメ失礼します!この作品のアニメは私も大好きなので読むことが出来て嬉しいです!これからも楽しみに続きを待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2021年12月24日 21時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
真由 - 大好きすぎて何度も読み返してます。きゅん通り越してぎゅんときてます笑更新楽しみにしてます!! (2020年8月18日 0時) (レス) id: 511533d2cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2019年2月26日 12時

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