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第九十五話 聖なる道連れ ページ46

原田「ま…総司の言う通り、ある意味では大手柄だろうな」

藤堂「でも、古高を泳がせるために頑張ってた島田君や山崎君に悪いと思わないわけー?」

からかうような平助君の言葉を制したのは、島田さんだった。

島田「藤堂君のお気持ちもありがたいですが、我々のことはあまり気にしないでください。自分らも古高に対して手詰まりでしたから、桜乃さんたちが動いてくれて助かりましたよ」

山崎「古高捕縛は、既に済まされた事柄です。その結果に不満を述べるつもりはありません」

永倉「おまえらは殊勝な奴らだねえ」

千鶴「……すみませんでした。私が悪いんです。浪士たちと小競り合いが始まって、邪魔しないようにしようと思って……」

事情を説明しようとすれば、Aさんが「千鶴ちゃん」と私の名前を呼んで首を横に振った。
でも……このままだと…Aさんが皆さんに責められてしまう……Aさんは何も悪くないことを何としても伝えなくては……。
私はグッと拳を固めて言葉を続ける。

千鶴「…人の波に押されて沖田さんとAさんから離れたとき、すぐに戻ろうとしなかったんです。気がついたら桝屋の前で、店の人に新選組だと声を立てられてしまって」

山南「君への監督不行き届きは誰の責任ですか?」

鋭い視線を浴びせられて、私は言葉に詰まってしまう。

山南「一番組組長と組長補佐が監視対象を見失うなど……全く、情けないこともあったものですね?」

土方「外出を許可したのは俺だ。こいつらばかり責めないでやってくれ」

土方さんは部屋に入るなり、山南さんに向けて声をかけた。怒りも焦りも無い、穏やかな声だった。山南さんは苦笑を浮かべたけれど、苦言を呑み込んで口を閉ざした。

第九十六話 全天よりふりそそぐ明滅→←第九十四話 炎上するシャンデリヤ・シャングリラ



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設定タグ:薄桜鬼 , 沖田総司 , 新選組
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ちさ - 令和の今も、読ませて頂いてます更新楽しみにしてます。お願いします (4月14日 18時) (レス) @page47 id: f2fc5cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
紗希(プロフ) - こちらの作品は今後更新されませんか? (10月23日 6時) (レス) id: ee912569d3 (このIDを非表示/違反報告)
かんざし(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読んでいます。占いツクールの中で一番好きです。黎明録から物語をスタートする作品は中々ありませんから。 (2022年6月10日 8時) (レス) id: 2f199dd6da (このIDを非表示/違反報告)
- 初コメ失礼します!この作品のアニメは私も大好きなので読むことが出来て嬉しいです!これからも楽しみに続きを待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2021年12月24日 21時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
真由 - 大好きすぎて何度も読み返してます。きゅん通り越してぎゅんときてます笑更新楽しみにしてます!! (2020年8月18日 0時) (レス) id: 511533d2cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2019年2月26日 12時

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