第八十五話 シュガーレースに星を降らせて ページ36
千鶴「──Aさん！」
あのあと、私は土方さんに外から来た方と関わらないことを条件に、屯所内の雑務をやる許可をいただいた。それからすぐ、私よりも先に広間を出たAさんのあとを追いかけた。
『千鶴ちゃん…？どうしたの？』
千鶴「あの……先程はありがとうございました…！」
『何のこと？』
首を傾げるAさんに「武田さんの時も助けてくださいましたし、土方さんにお叱りを受けそうになった私を庇ってくれたじゃないですか！」と告げれば、Aさんは「なんだそんなことか」と肩を竦めた。
『私が勝手にやったことなんだから、千鶴ちゃんは気にしなくていいよ』
千鶴「で、でも……」
『今回は、私がたまたま通りかかったからよかったけど……武田には気をつけなね。千鶴ちゃんが女ってバレたら、さらに面倒なことになるから』
千鶴「はい……あの…Aさんは武田さんが苦手なんですか…？」
『苦手なんかじゃないよ。嫌いなだけ』
さも当然かのように言うAさんに目を見張ると、Aさんは「あいつ…初めて会った時、女だからって馬鹿にしてきたから嫌いなの」と笑顔で言った。嫌なことを思い出させてしまったと思い、慌てて「すみません」と謝ると、Aさんはケラケラと楽しそうに笑った。
『大丈夫。その後武田に試合を申し込んで、完膚なきまでに負かしてやったから』
「それからあいつ、私に頭があがらないの」とAさんはいたずらっ子のような笑みを浮かべた。「Aさん、かっこよすぎます」と告げれば、Aさんは「ありがとう」と笑った。
千鶴「Aさん、今度お時間のある時に私に稽古をつけていただけませんか…！？」
『…千鶴ちゃんには必要ないと思うけど……いいよ。気が向いた時に相手してあげる』
千鶴「あ、ありがとうございます！」
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ちさ - 令和の今も、読ませて頂いてます更新楽しみにしてます。お願いします (4月14日 18時) (
レス) @page47 id: f2fc5cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
紗希(プロフ) - こちらの作品は今後更新されませんか？ (10月23日 6時) (レス) id: ee912569d3 (このIDを非表示/違反報告)
かんざし(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読んでいます。占いツクールの中で一番好きです。黎明録から物語をスタートする作品は中々ありませんから。 (2022年6月10日 8時) (レス) id: 2f199dd6da (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 初コメ失礼します！この作品のアニメは私も大好きなので読むことが出来て嬉しいです！これからも楽しみに続きを待ってます！作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年12月24日 21時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
真由 - 大好きすぎて何度も読み返してます。きゅん通り越してぎゅんときてます笑更新楽しみにしてます！！ (2020年8月18日 0時) (レス) id: 511533d2cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月26日 12時
