第七十話 三原色シンドローム ページ21
中庭にいたのは沖田さんとAさん、斎藤さんの三人だけだった。
千鶴「沖田さん、Aさん、斎藤さん、おはようございます」
私があいさつをしながら近づくと、沖田さんと斎藤さんは驚いた様子もなく答えてくれた。
沖田「おはよう、千鶴ちゃん。ほら、A。Aもあいさつしてあげなよ」
沖田さんに後ろから抱きすくめられるAさんは、私に一瞬視線を向けたあと、興味なさげに視線を逸らした。
沖田「ごめんね、千鶴ちゃん。Aはなかなか素直になれない子だから……許してあげてね」
千鶴「は…はい……」
斎藤「雪村、俺たちに何か用か?」
斎藤さんの問いかけに、私は少し考えてから何も包み隠さずに相談した。
千鶴「そろそろ父を捜しに、外へ出たいと思っているんですが……」
『無理に決まってるじゃん。貴女の護衛に割く人員が整ってるとでも思ってるの?』
Aさんがくれたのは、取り付く島もない却下の言葉。きつい口調のAさんに心が打たれそうになったが、私は勇気を振り絞って口を開く。
千鶴「……でも、何とかならないでしょうか?別に遠出したいわけじゃないんです。ちょっと屯所の周りだけでも……」
沖田「んー。僕たちが巡察に出かけるとき、同行してもらうのが一番手っ取り早いかな」
『総司、正気?巡察なんかに同行させたら、危ない目に遭うのは目に見えてるでしょ?』
沖田「あれ?A……もしかして千鶴ちゃんのこと心配してるの?」
目を細めて笑う沖田さんに、Aさんは目を丸くして「そんなんじゃないわよ!」と声を荒らげた。そんなAさんを宥めたあと、沖田さんは私に釘を刺してきた。
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ちさ - 令和の今も、読ませて頂いてます更新楽しみにしてます。お願いします (4月14日 18時) (レス) @page47 id: f2fc5cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
紗希(プロフ) - こちらの作品は今後更新されませんか? (10月23日 6時) (レス) id: ee912569d3 (このIDを非表示/違反報告)
かんざし(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読んでいます。占いツクールの中で一番好きです。黎明録から物語をスタートする作品は中々ありませんから。 (2022年6月10日 8時) (レス) id: 2f199dd6da (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 初コメ失礼します!この作品のアニメは私も大好きなので読むことが出来て嬉しいです!これからも楽しみに続きを待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2021年12月24日 21時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
真由 - 大好きすぎて何度も読み返してます。きゅん通り越してぎゅんときてます笑更新楽しみにしてます!! (2020年8月18日 0時) (レス) id: 511533d2cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2019年2月26日 12時