検索窓
今日:46 hit、昨日:30 hit、合計:77,113 hit

第五十一話 絶対零度のアンチテーゼ ページ2

新見の捜索は毎日のように続いた。龍之介が描いてくれた新見の絵を持って町人達に聞き回るが、新見の情報を得る事は出来なかった。
その数日後、街では辻斬り事件が相次いでいるという情報を耳にした。おまけに、芹沢から新見が変名を名乗って尊攘派の浪士と接触した可能性があるという情報を入手──情報が入ったことは喜ばしいことだが、どうにも納得ができない。

『芹沢……何で情報を龍之介に教えたんだろうね』

沖田「さぁ……なんでだろうね」

総司と一君と共に街を歩いていたら、人集りが出来ていた。人集りに紛れて川辺の方に視線を向ければ、羅刹化したと思われる男の死体が川から上げられるところだった。
屯所に帰ってすぐ、私達はそのことを土方さんに報告しに行く。

土方「そいつは、確かに羅刹なのか?」

斎藤「はい。恐らく失敗して、制御できなくなったために殺したものと思われます」

沖田「どーします?土方さん」

その時、襖の向こうから山崎さんの声が聞こえた。土方さんが部屋に入るように促すと、山崎さんが「失礼します」と部屋の襖を開けた。

山崎「たった今、市中の監察方より新見と思しき人物が田中伊織と名乗り、祇園新地の“山緒”という料亭に入ったと知らせを受けました」

土方「総司、A、斎藤。行けるな?」

斎藤「はい」

沖田「もちろんですよ」

『……室内での捕物となれば、大勢で行っても意味がありませんよね?』

土方「あぁ……俺たちだけでやる」

斎藤「わかりました」

沖田「とっとと済ませちゃいましょ」

第五十二話 パラサイトリリック→←第五十話 舌先に触れる憂鬱



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
211人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 沖田総司 , 新選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちさ - 令和の今も、読ませて頂いてます更新楽しみにしてます。お願いします (4月14日 18時) (レス) @page47 id: f2fc5cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
紗希(プロフ) - こちらの作品は今後更新されませんか? (10月23日 6時) (レス) id: ee912569d3 (このIDを非表示/違反報告)
かんざし(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読んでいます。占いツクールの中で一番好きです。黎明録から物語をスタートする作品は中々ありませんから。 (2022年6月10日 8時) (レス) id: 2f199dd6da (このIDを非表示/違反報告)
- 初コメ失礼します!この作品のアニメは私も大好きなので読むことが出来て嬉しいです!これからも楽しみに続きを待ってます!作者様のペースで更新頑張ってください! (2021年12月24日 21時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
真由 - 大好きすぎて何度も読み返してます。きゅん通り越してぎゅんときてます笑更新楽しみにしてます!! (2020年8月18日 0時) (レス) id: 511533d2cb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セシル | 作成日時:2019年2月26日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。