5*だって大嫌いなんだもん ページ5
「好きです、付き合ってください」
「結婚を前提にお付き合いしませんか」
「先輩の瞳に惚れました」
「豪邸に俺と住みましょう。いつかそのぐらいに稼いで、幸せにして見せますよ」
ああ、重いったら！！！
今まではほとんど話したことのなかった後輩に、毎回毎回告白されて！
私のどこに魅力を感じたのかしら。赤坂は大分節穴だ。
赤坂は毎日飽きずに、周りに誰もいないのを確認してから告白をしてくる。
私がどれだけ嫌な顔をしても、諦めるどころが嬉しそうに顔を赤らめる。
変 態というかマ ゾ気があるように感じて仕方ない。
そんな姿他の人に見られたらどうする気なのか。
そろそろ疲れが溜まって溜まりまくって自販機に向かった。
赤坂がいるかも、と警戒したが彼の気配は感じなかった。
が代わりに、
「あ、佐倉ちゃん。イチゴミルク買うの？」
同期の山田がそこにいた。
「ちょ、声大きいって」
「ごめーん。でもイチゴミルク買ってる先輩って分かれば皆に怖がられないのに」
私はメロンソーダ〜と言いながら山田もジュースを購入した。
別に皆に好かれなくたっていい。
私には仕事しか取り柄がないんだから、誰かと仲良くだなんて御免だ。
そんな私に進んで話しかける人なんて、同期じゃ山田ぐらいしかいないし、後輩も赤坂だけだ。
この二人はどこまで物好きなんだろうと思う。
趣味悪いななんて思っていると山田が口を開いた。
「赤坂君てさ。仕事出来るし、カッコいいじゃない？」
「はぁ」
かっこいいのか、あれが。
いや普通に整った顔して、黙ってると少しクールにも見えなくもないけど。
駄目だ。私といるときじゃギャップ差がありすぎて、かっこいいのか分からなくなってきた。
「後輩ちゃんの中でも人気だしさ、佐倉ちゃんはどう思う？」
「いや、彼とそんな話したことないし」
「へぇ」
そんなこと言われたって困る。
だって私は別にあいつのこと好きなわけじゃないもの。
むしろ嫌いよ。あんなにしつこい男は。
「少しクールな顔立ちなのに、笑顔が綺麗で皆に優しくて、要領がいい男だからね。いいよねぇ私狙っちゃおうかなーなんて」
「いいんじゃないの？」
「えー赤坂君は佐倉ちゃんに恋してるっぽいのに、冷たいねー」
「は？」
女の勘は鋭いのよと言いながら山田は去っていった。
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ルリアイス(プロフ) - 夢魔さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年1月11日 0時) (
レス) id: 0fcb288ad8 (このIDを非表示/違反報告)
夢魔 - 凄く面白かったです！ これからも応援してます！！ (2020年1月10日 23時) (レス) id: f6b046dcfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルリ☆アイス | 作成日時：2019年10月28日 22時
