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07 新しい着物 ページ8

あれから音柱様と別れ、(音柱様は仕事の下見に行く途中だったという。本当だろうか)



甘味処で働き、



私は着物を着たまま最寄りの藤の花の家に向かった。



鎹鴉によると明日からは単独任務だ。



早く寝ないと。



一つ欠伸をして、足のペースを少しだけ早める。




「あれ…A?」



書き慣れた声が聞こえた。



緑の市松模様の羽織り。炭治郎だ。



任務帰りだったみたいだ。



「…どうしたんだ、その格好…!」



振り向くと、帯留めの鈴がちりん、と鳴った。



目が合う。



炭治郎は目を見開いていた。



『音柱様に偶然街で会って…』



経緯をかくかくしかじか伝えた。



街で柱に初めて対面し着物をいきなり買ってもらう。



よく考えたらめちゃくちゃだ。



炭治郎があまりにぽかーんとしているので、私は思わず声をあげて笑った。



『すごく高かったんだから。小さな屋敷が一つ買えそうなくらい』



そのあと、似合ってる?と付け足した。



そうだ、善逸が見たらどう思うだろう。



私、何気にまだ善逸に可愛いって言われたことないし。



他の女の子には言ってるけど…。



なんて思っていると、炭治郎がしゃきんと背筋を伸ばして答えた。



「すごく綺麗だと思う。はいからさんみたいだ」



『ほんと?嬉しい』



「本当だ。じゃあ俺は失礼する…!」



『え?せっかくなら一緒に…』



帰ろう、対応としたけど謎に全力ダッシュされて、私はそれを茫然と見つめるしかなかった。


いつもの炭治郎より少し冷たい気がする…



『まあ、任務で疲れてるししょうがないよね…』





そういえば炭治郎に善逸の居場所を聞けばよかった。


善逸にも見せたいな。

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iro(プロフ) - とても面白いので何度も見返しました!更新待ってます😭 (2021年12月18日 1時) (レス) @page48 id: 7a4adf1725 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 更新待ってますね。頑張ってください。応募していますね。 (2021年10月17日 11時) (レス) @page48 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
あの子 - だいすきです。こちらの小説の更新とっても楽しみしてます。私の生き甲斐にさせていただいております。ありがとうございます! (2020年11月23日 6時) (レス) id: 75f2a07ea6 (このIDを非表示/違反報告)
栗栖イオリ(プロフ) - Zoom さん» ありがとうございますすす!!!励みになります頑張ります( ; ; ) (2020年11月8日 20時) (レス) id: 9c320e19a4 (このIDを非表示/違反報告)
反逆神・限界突破.モダッチュ(プロフ) - すみません!!遅くなりました!!でもかけました!!お手数おかけしますが、いおりさんのボードにURLを載せちゃいました…… (2020年11月5日 20時) (レス) id: 971db014c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗栖イオリ | 作成日時:2020年9月16日 0時

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