32 音柱様、お願いです。 ページ35
No side
柱の大きな屋敷に、白い少女が一人。
一週間の休暇を命じられた少女は、音柱の屋敷に赴いていた。
Aside
『…音柱様』
「お前か、どうした」
音柱様は髪を下ろした状態だった。
音柱様も今日は任務がないらしい。
…というか、私と会う時はいつも任務じゃない気がするんだけど…。
『あの』
すう、吐息を大きく吸い込む。
・
『私の髪、切っていただけませんか』
…
「なん…え、どうしたお前」
珍しく口籠りながら言う。
『それはもう派手派手に切ってください』
私はぴんと背を伸ばして言う。目はそらさない。
「ちょっと待て。どうしたと聞いてる」
『失恋したので』
すっ、と髪を切るはさみを掲げる。
これで切ってください、の意味だ。
その腕を掴まれる。
「おいアホ、そんなもん持ち歩くな」
『いつも刀持ち歩いてるのに?』
「可愛くねえガキだな。まあ入れ」
手招きされ、私は音柱様とそのお嫁さん三人が暮らしている屋敷に足を踏み込んだ。
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iro(プロフ) - とても面白いので何度も見返しました!更新待ってます😭 (2021年12月18日 1時) (レス) @page48 id: 7a4adf1725 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 更新待ってますね。頑張ってください。応募していますね。 (2021年10月17日 11時) (レス) @page48 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
あの子 - だいすきです。こちらの小説の更新とっても楽しみしてます。私の生き甲斐にさせていただいております。ありがとうございます! (2020年11月23日 6時) (レス) id: 75f2a07ea6 (このIDを非表示/違反報告)
栗栖イオリ(プロフ) - Zoom さん» ありがとうございますすす!!!励みになります頑張ります( ; ; ) (2020年11月8日 20時) (レス) id: 9c320e19a4 (このIDを非表示/違反報告)
反逆神・限界突破.モダッチュ(プロフ) - すみません!!遅くなりました!!でもかけました!!お手数おかけしますが、いおりさんのボードにURLを載せちゃいました…… (2020年11月5日 20時) (レス) id: 971db014c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗栖イオリ | 作成日時:2020年9月16日 0時