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18 その気持ちの正体は。 ページ19

「二名様入りましたー」



(※絶対こんな感じじゃないよね大正時代わからん。ごめん)



「こちらへどうぞ」




一階は思ったより人が多かったので二階に案内された。



ぼろいけど風情がある。ここの甘味処の雰囲気は好きだ。



ぎし、ぎしと軋む階段を登ると、見晴らしの良い展望台になっていた。




『わあ、すごい…』




外はとても明るく、青空が眩しい。



昨日の雨は嘘のようだ。



手すりに二人で手をついて見渡す。



北の方を見ると、田んぼがずらーっと並んで見え、家族で田植えをしている様子が見えたりした。



昔、私も善逸たちと田植えしたなあ…



あ、また善逸のこと考えてる…




「ここ、すごいな。」



『うん、本当に綺麗。』



「なあ、A…」



なに?と振り向くとちょうど風が吹き、後ろで括った髪がふわり、と揺れた。



私の髪は薄い色で、光が当たると薄い紫のような桃色のような不思議な色になる。



目の色も同じだ。



「また俺とここに来てくれるか…?」



少し頰を染めた炭治郎がじっと見つめてくる。



その顔は真剣だ。



炭治郎の赤みがかかった髪もふわりと揺れた。



『どういう…』



「みたらし団子三つと緑茶でございます。」



はっと我に帰る。



そうだ、忘れていた。



私がみたらし団子のこと忘れるなんて。



「いや、俺たちは二つしか頼んでないですけど…」



「若い美男美女の二人組があまりにもお似合いでいらっしゃるということで、

特別に一つ余分におつけいたしました。


どうぞお召し上がりください。」



『あ、ありがとうございます…』



そう言って足早に出ていってしまった。




お盆を受け取って、炭治郎としばらく見つめ合う。




しばらくすると、頭をがしがしとかいて言った。




「勘違いされちゃったな」



『うん。この一本は二人で分けようよ』



「そうだな。食べよう」




なぜかどきどきする胸を不思議に思いながら、



それを振り払うようにお団子にかぶりついた。

イメ画〜!→←17 甘味の誘惑には勝てない。



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iro(プロフ) - とても面白いので何度も見返しました!更新待ってます😭 (2021年12月18日 1時) (レス) @page48 id: 7a4adf1725 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 更新待ってますね。頑張ってください。応募していますね。 (2021年10月17日 11時) (レス) @page48 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
あの子 - だいすきです。こちらの小説の更新とっても楽しみしてます。私の生き甲斐にさせていただいております。ありがとうございます! (2020年11月23日 6時) (レス) id: 75f2a07ea6 (このIDを非表示/違反報告)
栗栖イオリ(プロフ) - Zoom さん» ありがとうございますすす!!!励みになります頑張ります( ; ; ) (2020年11月8日 20時) (レス) id: 9c320e19a4 (このIDを非表示/違反報告)
反逆神・限界突破.モダッチュ(プロフ) - すみません!!遅くなりました!!でもかけました!!お手数おかけしますが、いおりさんのボードにURLを載せちゃいました…… (2020年11月5日 20時) (レス) id: 971db014c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗栖イオリ | 作成日時:2020年9月16日 0時

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