それでも１０ ページ11
爆豪 side
結局、Aを見つけられないまま車に戻ってきた。
紅蓮「勝己、さん」
爆「…ちっと黙ってろ」
右手で目を覆い、左手をポケットに突っ込むと渡すはずだった小さな箱が手に触れた。
爆「…ちゃんと、話してりゃ良かった」
紅蓮「……」
爆「そうしてりゃ…もうちょいマシな見送り方だってあっただろうにな」
紅蓮には見えてないだろうが、今相当ヒドい顔してんだろうな俺。
自嘲気味に笑うと、突然隣から手を掴まれた。
紅蓮「今やるべき事はそうじゃないでしょう！！」
爆「！？」
紅蓮「少しでも悪いって思ってんなら！直接じゃなくても伝える方法なんてあるでしょ！？」
爆「っ、けど」
言葉に詰まり目をそらした。
あいつとよく似た綺麗な目を見れる気がしなかった。
すると。
紅蓮「意気地無しかよ！
怖いだけなんだろ！？拒絶されんのが！！」
爆「！」
紅蓮の荒れた口調を初めて聞いた俺は、その言葉に頭を打たれたような衝撃を受けた。
紅蓮「違うって言うなら！！証明してみせろよ！
俺が尊敬してるあんたはそんなんじゃねぇだろーが！！！」
爆「………うるせえ！！やったるわ！！」
そう啖呵きってスマホを取り出す。
…が、何て送りゃいいか一向に浮かんでこねえ。
こんな大喧嘩したの何気に初めてだしな…。
爆「……何て言えばいい」
紅蓮「俺に聞かないでくださいよ。
………思ってること、正直に言えばいいんじゃないですか」
ため息混じりにそう言われた。
爆「…おう」
けど、素直に飲み込んで言葉を送る。
勝己ごめんな
勝己愛してる
すぐには返してくれねぇと思い、電源を落とす。
爆「…帰るか」
紅蓮「はいっ！」
威勢のいい返事にフッと笑みをもらし、車を走らせた。
紅蓮「…世話が焼けるなぁ」
苦笑混じりに紅蓮がそう言ったのは聞かなかったことにした。
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ホイップソーダ(プロフ) - 遊星さん» わわっ！ありがとうございます！！！更新は停滞したり不定期になると思いますが、待っていてくださると嬉しいです！！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: 92f55d57e2 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 早く続き読みたいです (2018年11月11日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
づっちゃん(プロフ) - かっちゃんのヤンデレというか、もうデレるだけでも破壊力バツグンなのですごけドキドキしながら見てます！これからも更新楽しみに待ってます！ (2018年7月7日 22時) (レス) id: 0f59210494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホイップソーダ | 作成日時：2018年7月13日 22時
