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胃薬が十九錠 ページ24

「はは…いい、ね…おも、しろぃ…!」

自身の喉元から溢れ出る血を操り、再び攻撃を仕掛ける。

だが、Aはそれを軽々と躱し目にも留まらぬ速さで左腕を斬り落とした。

「っが…ぁ''ッ!!」

『ほら、これで平等だ』

「ははは…ッ!そうだね、最後くらいは剣で決着をつけよう、か…!」

『勿論』

満身創痍の筈の二人の顔には、笑みが浮かんでいた。

互いに離れた位置に立ち、呼吸を鎮める。

何処からともなく落ちて来た桜の花弁が、地面に落ち____


____急激に時間が加速する。


「ぉぉぉおおおぁぁああああ''あ''あ''ッ!!!!」

『ぁぁぁぁああああああ''あ''ッ!!!』

耳をつんざくような雄叫びを上げ、再び刃が混じり合う。

最初とは比にならない程の速さで剣撃の音が鳴り、空気を振動させる。

「血鬼術…ッ」

『桜の呼吸…玖ノ型…ッ』

互いの首に向けられた刃を振るう。

「『彼岸桜』ッ!!」

『『死垂桜』ッ!!』

赤黒く美しい花が咲き乱れ、刀が打ち付けられる。

首を刎ねられたのは

「な、ぁ…ッ?!」

鬼の方だった。

驚きの声を漏らすも、直ぐ様に意識が遠のいて行く。

自身が塵になる光景と、その場に倒れるAを目に写る。

悔しそうで、それでいてどこか嬉しそうな瞳を見せた直後に意識は完全な闇に飲み込まれた。



紅い花が咲く戦場に、再び静寂が訪れた____

胃薬が二十錠→←胃薬が十八錠



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ぷりっつ - 夢主ちゃんのスカートが膝より高い. ..ゲスメガネ呼んでこよう...チャキッ← (2021年5月9日 2時) (レス) id: 8a7ce8997d (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - 絵に一目惚れしました……!!面白い!すごい!!! (2019年11月25日 21時) (レス) id: 4b6840f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ガコ - この小説、すごく面白いですね! あと、33の時、すごくカゲロウテイズっていう歌に似ていますね! (2019年11月25日 0時) (レス) id: 8244513a71 (このIDを非表示/違反報告)
もやし好きのもやし(プロフ) - コメントありがとうございます!素晴らしい作品だなんて勿体無いお言葉です…!続編もよろしくお願いいたします!! (2019年10月5日 8時) (レス) id: 6a4e808260 (このIDを非表示/違反報告)
緩莓 - 本当に最高です!!!こんなに素晴らしい作品に出会えて光栄です(´;ω;`)更新お疲れ様です!続編も読みます!これからも頑張ってくださいね! (2019年10月5日 7時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もやし好きのもやし | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年9月7日 1時

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