【鬼滅の刃】今日も今日とて胃が痛い

【映画化記念】胃薬が三十二錠 ページ42

〜軽い説明(ネタバレ注意です)〜
煉獄さんが死ぬ未来を書き換える為に夢主ちゃんが頑張るお話です。
タイムリープ…のようなものです。
煉獄さんが死ぬ→意識を飛ばす→無限列車のシーン→最初に戻る
という感じで繰り返す感じになります。
暗い、と言うか悲しい感じに仕上げるつもりです。






また、まただ。

また救えなかった。

何度も繰り返して、何度も同じ場面を見て。

それでも彼を救う事は出来ない。

同じ所を何十回、何百回と繰り返しても変わらない。

それは終わらない悪夢。

私を過去の出来事に縛り付ける鎖。



「A…俺はもう…」


『……………ぁぁ……ッ』



彼の笑顔を見る度に心臓が破裂しそうな程の衝撃が伝わる。



「＿＿＿＿＿＿＿＿…。」



涙で歪む視界に毎回の様に映るのは、何かを話す煉獄さんの口元。

何を言っているのかは聞き取れない。

それでも回数を重ねる毎に展開は少しずつ変わって来ている。

脳が思考を放棄し、だんだんと視界が暗闇に落ちて行く。


また、救えない。


自分の無力さを感じながら意識を飛ばすのは何度目だろう。

きっとまた、最初に戻ってしまう。


全部、全部。





過ちを犯す前に＿＿＿＿＿＿＿＿

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