胃薬が二十四錠 ページ32
『ひぃぅ…っ?!ゃ、やだ!!注射やだぁぁぁぁあああ!!』
先ほどよりも激しく駄々をこね始めるAに、全員の動きが止まる。
「…えっ」
『ぅぅぅぅう…っやだぁぁぁぁ…痛いのいやです…ぅぅぅぅ…』
今度はしくしくと泣き始めたではないか。
ぽろぽろと涙を流してしゃくりを上げる姿は、普段の姿からは全く想像も出来ない様な雰囲気だ。
『ぐす…っぅぅ…』
「だ、大丈夫ですから…!泣かないで下さい…」
「…なァ」
「なんだよ」
「なんかよォ…もっと泣かせたくなるっつーか」
スパァン!と目にも留まらぬ速さで不死川の頬に平手が走る。
「あらごめんなさい。蚊が止まっていたもので」
「おい今ゴキッて音したぞ生きてんのかアイツ」
ちなみに不死川は気絶してしまった。
その間も泣き続けるA。
「…Aさん」
『…?』
「ちょっと我慢してくださいね」
そう言って笑ったと思うと、首に手刀が入り一撃で気絶する。
「さて、私の屋敷に運びましょうか。不死川さんは…そこら辺に置いといて下さい」
しのぶの笑顔に気圧された柱達は物凄い速さで頷き、Aと不死川を運び出した。
次の日、Aは元に戻っていた。
そして何も覚えていなかったらしい。
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ぷりっつ - 夢主ちゃんのスカートが膝より高い. ..ゲスメガネ呼んでこよう...チャキッ← (2021年5月9日 2時) (レス) id: 8a7ce8997d (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - 絵に一目惚れしました……!!面白い!すごい!!! (2019年11月25日 21時) (レス) id: 4b6840f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ガコ - この小説、すごく面白いですね! あと、33の時、すごくカゲロウテイズっていう歌に似ていますね! (2019年11月25日 0時) (レス) id: 8244513a71 (このIDを非表示/違反報告)
もやし好きのもやし(プロフ) - コメントありがとうございます!素晴らしい作品だなんて勿体無いお言葉です…!続編もよろしくお願いいたします!! (2019年10月5日 8時) (レス) id: 6a4e808260 (このIDを非表示/違反報告)
緩莓 - 本当に最高です!!!こんなに素晴らしい作品に出会えて光栄です(´;ω;`)更新お疲れ様です!続編も読みます!これからも頑張ってくださいね! (2019年10月5日 7時) (レス) id: 6806c82317 (このIDを非表示/違反報告)
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