第1話 ページ3
あの後お互いに謎の沈黙が流れたと思ったら、急に炭治郎に手を引かれた。
あ、早々に呼び捨てなのは本人の希望だよ。
『すご…藤の花がめっちゃ咲いてる…』
「鬼は藤の花を嫌うからな。ここは鬼を閉じ込める為の山なんだ」
『お、鬼…?そんなの本当にいたんだ…』
鬼ってあれでしょ。
全身が赤かったり黄色だったりブルーベリー色だったりしてさ、金棒持ってトラ柄のパンツ履いてるあれでしょ。
ブルーベリー色の奴は論外だとして、赤だったり黄色だったりとか実際は可愛い生き物何だろうな。
そう思っていた矢先だ。
近くの茂みから音がして、何かが這いずるような音を立てながら茂みから顔を出した。
「ゲヘヘ…美味そうな子供が二人もいるなぁ…ヒヒッ」
前言撤回、クソキモい生き物でした。
いや何あれ?
まだブルーベリー色の奴の方がもっとマシな顔してるよ?
…二人?二匹?とも酷い顔なのには変わりないけど。
『え、何あの人四つん這いで移動してる上にめちゃくちゃ舌長いじゃん?完全に危ない人だって逃げないと何されるか分かんないからねぇ早く』
過去最高に早口でそう言う私に対し、炭治郎は真顔で鬼を見つめる。
何しようとしてるのこの子?!
早くしないと連れ去られてここでは言えないような事をされちゃうよ?
「…………あぁ?何で鬼が人間といるんだぁ?」
「…鬼?」
私の方を見ながら言う変人と私の顔を、炭治郎は交互に見つめる。
あれ、私鏡なんて持ってたっけ。
いいや持ってないね。
女子力皆無に等しい私が鏡なんか持ってるはずないね。
『いや私は人間』
「確かに…微かだが鬼の匂いがする。なのに何で藤の花や陽の光が平気なんだ…?」
「ヘヘッ…まぁいい。二人とも食ってやらァッ!!」
と、長い舌を伸ばして私達に攻撃を仕掛けて来た。
あ、危ねぇ!
このままだと炭治郎が危ない目にあっちまう!!
『や、やめろォ!純粋無垢な少年に何をするつもりだ貴様ァ!!』
パァン、と私の拳からすごい音がした。
その直ぐ後にはどろっとした生暖かい感触。
『……………ほ??』
目の前には頭部の上部分を吹っ飛ばされた変人の死体が。
近くにある木にはその頭部と思わしき肉片が付着し、ずるずると滑り落ちていくのが見えた。
背景、父さん母さん。
貴方方の娘、楸 Aは_______
_______人(鬼)を殴り殺しました。
☆どうなる夢主_______!!
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桃太郎 - はわわわわわ…おもしろすぎる!もう本当最高ですね!更新頑張ってください! (2019年11月17日 19時) (レス) id: d7c2ad39a2 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - はいぃい!待ってたー!こうゆう小説待ってたー!!やっと見つけたー!やはり、善逸かわいいですねぇー!お気に入り追加しました!!更新がんばってください!続き楽しみにしてます!! (2019年11月8日 11時) (レス) id: ccef1d61ae (このIDを非表示/違反報告)
もやし好きのもやし(プロフ) - チョコレートさん» コメントありがとうございます!!前々から書きたかったものを詰めただけですが…楽しんでいただけたらのなら何よりです! (2019年11月8日 9時) (レス) id: 6a4e808260 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - やだもう何これ!めっさおもろいやないですか!!はぁ…トリップとか……最高かよコノヤロウ!更新頑張ってください!応援してます! (2019年11月7日 19時) (レス) id: dcdae6c8af (このIDを非表示/違反報告)
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