【鬼滅の刃】死んだら鬼化して転トリとかあたおかすぎる

第１４話 ページ16

＿＿＿＿我妻善逸＿＿＿＿




山の中に入ってから暫くすると、Aちゃんの姿は消えていた。

何でだよ、もしかしてあの子相当な方向音痴なの？

数歩前を歩いてたはずなのに一瞬だけ目を離したらこれだよ。

嘘すぎない？？


「(…人を喰わない、鬼)」


きっと禰豆子ちゃんと同じ感じなんだろう。

でも何だろう、何かが違う。

そもそも彼女から聞こえ来る音自体がおかしいんだ。

人にも鬼にも独特の音がある。

鬼と人の音の間の様な不思議で聞いたことのない音。

人を喰ったことがない、これは紛れもない事実だろう。

それに炭治郎と似たような音もする。

優しい優しい、まるで子守唄のような音。

そして何より目を惹くのがあの優しさだ。

怯えて地面に座り込んだ俺を見捨てて行くこともせず、一緒に残ってくれた挙句励まして一緒に来てくれた(はぐれたけど)


【お姉さんが守ったるから安心してよ！】


あの言葉の下には、「私は死なないから君の盾になる」と言う意味も込められていたんだろう。

出会ったばかりなのに何であそこまで？

対して深くもない言葉を交わし合っただけで。


「…俺は守られるんじゃなくて守る側でいたいんだよ…」


なんて、無理か。

っていつもなら思っていたはずだ。

けど。


「俺だって…」


守りたいものがある。

守らなきゃいけないものがある。

びびって動けなかった俺に手を差し伸べてくれたんだ。


だったら＿＿＿＿＿＿＿






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿その恩くらいは、絶対に返すッ

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