第１３話 ページ15
誰もが突然の出来事に言葉を失う中、炭治郎が口を開いた。
「………俺は、行く」
「俺が先に行く！！お前はガクガク震えながら後ろをついて来な！！」
おっとここで大声出すとは中々に肝が座っておるな猪の君。
と言うかこの子上裸だけど寒くないの？
「…腹が減るぜ！！」
「伊之助…」
「腕が鳴るだろ…」
『あっ猪君は伊之助って言うのね。よしお姉さんバッチリ記憶したよ』
「Aはどうするんだ？」
『…私はここにいるよ。善逸、だっけ。この子を説得して落ち着いたら入る』
「…そっか。分かった」
そう言って炭治郎と伊之助は山の中に入って行った。
ぽつんと残された善逸と私。
彼の方を見ると、びくぅ！と肩を大袈裟に震わせた。
『そんなに驚かんでも…ちょいと悲しいぜよ』
「でっででででも君鬼だろう？！」
『うん鬼だよ』
「ッア''ーーーーーーーーーッ(汚い高音」
うるさいねこの子絶望的にうるさい！
まぁ当然か。
最終選別の時にあれだけ死人が出てるのを見て来たんだもんな。
『あわ、わわ私は人を喰ったりしないし…つか喰ったこと無いよ！これ本当ね！！』
「…………うん」
『あ、あと私は楸A！よろしく頼むぞ善逸よ！」
「こ、こっちこそ」
『むふふ、お姉さん物分かりがいい子は好きよ！うしうし、撫でてしんぜよう！』
「ちょぉッ？！ままま待って？！心の準備がぁッ？！」
『ぬぬぬ…お姉さんからの撫では嫌かい？ショックだぜ少年君！！』
「ぎゃぁぁあ？！鬼が抱き着いて！！いやそれよりも柔らかい！！幸せ！！」
取り敢えず善逸を落ち着かせて再び山を見据える。
そんな心配そうな顔するなって。
安心して、私も怖くてちょっと足震えてるから。
『ほら行くよ！お姉さんが守ったるから安心してよ！！』
「あ、うん」
どうせ鬼だからそんな細かい事で死なないでしょ、と言葉の下に隠していたのは内緒である。
張り切って私達は山の中に進んで行った。
その数分後に迷子になってお互いに散り散りになるとは知らずに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃太郎 - はわわわわわ…おもしろすぎる!もう本当最高ですね!更新頑張ってください! (2019年11月17日 19時) (
レス) id: d7c2ad39a2 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - はいぃい！待ってたー！こうゆう小説待ってたー！！やっと見つけたー！やはり、善逸かわいいですねぇー！お気に入り追加しました！！更新がんばってください！続き楽しみにしてます！！ (2019年11月8日 11時) (レス) id: ccef1d61ae (このIDを非表示/違反報告)
もやし好きのもやし(プロフ) - チョコレートさん» コメントありがとうございます！！前々から書きたかったものを詰めただけですが…楽しんでいただけたらのなら何よりです！ (2019年11月8日 9時) (レス) id: 6a4e808260 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - やだもう何これ！めっさおもろいやないですか！！はぁ…トリップとか……最高かよコノヤロウ！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月7日 19時) (レス) id: dcdae6c8af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
