【HiGH&LOW】あの人の、妹。2

47話 日常化 ページ8

慣れ、というものは怖いもので





左京「A食い過ぎだ」






A「おいひいからしからないれふね」






右京「口に食べ物入れたまま話そうとするな」






Aが達磨一家に連れられてきてから1週間。







すっかり馴染んできてしまった。






最初は琥珀の妹なのに殺さないことに疑問や不満を抱いていた者もいたが、







美人で優しいAにデレデレしている者も多く、完全に受け入れられていた。







日向「おい、A。何か歌ってくれよ」







A「あーる日ー森のなーかー」







日向「歌うめぇんだから、ちゃんとした歌にしろよ」






A「ちゃんとしてない歌なんてないですよ。森のくまさんに謝ってください」








特に日向のAの気に入りようがすごかった。






「おいA」






「Aー」







「A、ゴミ箱どこにあるか知らねえか」








A「ゴミ箱くらい自分で探せや!!!」







右京「 ﾋﾞｸｯ)……お、おう…そうだな」







話を聞いていた右京が急にキレたAにびっくりする。








A「達磨は意外にいい人がいる事がわかりました…それで、帰りたいんですけど」






右京「それは無理だな」








A「……はぁーーっ」








日向の山王連合会に復讐する気持ちが揺れ動いている。







Aは確かにいい女で人柄もよく他の達磨の人間も気に入っている奴が多い。








しかし、Aの事と山王の事は別の事。







今までの日向にこんな事は珍しい…








やはり、Aは殺しておくべきたったのかもしれない。







と、右京は目の前のため息をつくAを眺めながら考えを巡らせる。





A「…どうしたんですか?ボーッとして」






右京「…Aのせいで日向が腑抜けになった」






A「えっ…それ私のせいですか?」

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