70話 コブラとノボル ページ31
ノボル「なんだ、こんな所にまで呼び出して」
コブラ「…ノボル」
コブラが指定した場所へ来たノボルをコブラが見つめる。
コブラ「ここ懐かしいだろ」
ノボル「…そんな話でここへ呼んだのか?」
そこは、昔にコブラとノボルとヤマト3人で来ていた…山王街が見渡せる場所だった。
コブラ「この街は変わってねえ」
夕日でオレンジに染まる山王街を眺めながらコブラがそう言った。
ノボル「…汚い街だ」
そう呟いたノボルに何か言うでもなくコブラはぼーっとしている。
コブラ「ノボル…戻ってこいよ」
ノボル「そんな話を聞きにきたんじゃない。早く傘下に入れ」
コブラ「…ミホの事件…俺はノボルに何もしてやれなくて悔しかった」
ノボル「自己満足か?同情ならいらない!!お前に何がわかる!?」
ミホの名を聞いた途端ノボルの顔つきが変わり、コブラの胸ぐらを掴む。
コブラ「今なら大切な…自分の愛する人間が傷ついた気持ちがわかる」
ノボル「…女でもできたか」
コブラ「まだ想いは伝えてねぇ」
ノボルはその言葉に少し驚いたのか掴んでいた手を離した。
ノボル「…内気だな」
コブラ「喧嘩できねぇのに…山王にまで入って巻き込まれても我慢する…」
ノボルはコブラの話すその女が、なんとなく誰なのかが頭の中で浮かんだ。
コブラ「弱いのに強がりでしっかりした…愛らしい奴」
見た事の無い愛おしそうな目をするコブラを見てノボルの胸がざわつく。
ノボル「……傘下に入らないつもりなら用はない」
ノボルは静かにそう言ってコブラの前から去った。
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R.A - 続き書く予定ありますか?これめっちゃ好きです!まだ続きあるならお願いします! (2017年4月22日 17時) (レス) id: b964d8abaf (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん - はじめまして(*^^*) 最初から全部読みました! ここまで書いたのにここで終わりにするのはもったいないと思います!! 更新が再開されることを楽しみに待ってますo(*⌒―⌒*)o (2017年3月27日 11時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
hatsk5 - 続き書く予定ありますか?これめっちゃ好きです!まだ続きあるならお願いします! (2017年3月14日 1時) (レス) id: b964d8abaf (このIDを非表示/違反報告)
かなこ(プロフ) - 続きが気になります!更新待ってます! (2017年1月8日 1時) (レス) id: 5096fb2389 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - すごく面白いです!続きを楽しみにしてます(^_^) (2017年1月5日 20時) (レス) id: cb161fd6de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青葉梟 | 作成日時:2016年7月31日 15時