【HiGH&LOW】あの人の、妹。2

64話 手がかり ページ25

コブラ「…っ……首が…」






コブラは目を覚ますと首の痛みに顔をしかめる。







自分の手に何かぬくもりを感じて手を見るとAの手が繋がれていた。








コブラ「…は?」







Aは気にすることなく眠っている。







コブラ「…寝た時の記憶が…」







コブラが何もしてないはずだと思いながら困惑していると隣から声が聞こえた。







A「…おはよう」







Aはまだ眠そうな顔で静かに言った。








コブラ「A…手」







A「?…うわああああ!!」







Aは慌てて手をほどく。








A「ごめんね!!ごめん!!」








Aがあたふたしながら謝罪する。








コブラ「い、いや…そのまま寝て悪かった」








A「い、いえ…別にいい…です」








昨日は普通に手を繋いでいたのにAはまた意識しだして緊張しだす。








A「(先に手繋いできたのコブラだよとか言ったら大変なことになりそうだからやめとこう…)」








なんだか気まずい空気が流れる中、携帯の音が鳴り響いた。







A「…私のだ」








Aはテーブルの上のスマホを取って画面を確認してから応答ボタンを押した。








A「…もしもし、日向さん?」








コブラ「日向?」









コブラが驚いて声を出したのに対してAは、小声でしーっ!!といって人差し指を立てる。









日向「今大丈夫か?」









A「はい、大丈夫ですよ。どうしました?」








日向「琥珀は見つけられなかったが…手がかりを見つけた」








A「ほんとですか!?」









納得いかない顔をしていたコブラは唐突なAの大きな声にビクッと反応する。









日向「声でけーよ」








A「…すいません…それで手がかりってなんですか?」









日向「あぁ…元ムゲンの九十九の居場所がわかった」







A「…九十九さん?」

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