【HiGH&LOW】あの人の、妹。 (ページ8)

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6話事故ページ8

Aside

私が発した「助けてあげたい」という言葉にコブラさんがピクッと反応する。

コブラ「琥珀さんの身に起きた事件のこと…知ってんのか」

A「はい…少し」

私が龍也さんの事を知ったのは少し前。

お兄ちゃんからメッセージが来たのだった。

メッセージも電話も足がつくことを恐れて、あまり連絡してこなかったお兄ちゃんから連絡が来た
こと自体私にとって驚きだった。

でもそのメッセージの内容は更に驚くべきものだった。

龍也が死んだ。

短く一文で終わらされたメール。

私とメッセージをするたびに長文で絵文字をたくさん使ってきてうざいな。← とさえ思わせてくるお兄ちゃんのメッセージとは思えないくらいさっぱりしていた。

私は普段止められていたのに電話とメッセージを何回もした。

でも1回も反応はなかった。

A「お兄ちゃんがどうしようもないくらい衝撃を受けていることは目に見えていました…助けなきゃって思ったんです」

今までの事を思い返して私はコブラさんにそう告げた。

すると今まで厳しい目で私を睨んでいたコブラさんの目が少し優しくなった。