34話 注意喚起 ページ38
A「…眠れなかった」
眠たかったはずなのに一睡もできなかったAは気だるい体を起き上がらせる。
コブラ「…おはよう」
部屋のドアを開けると丁度コブラが出てきた。
A「おはよう。もしかして寝不足?」
コブラ「…まぁな……Aもか」
A「わかる?」
コブラ「まぁ…わかる」
A「そっか…ちょっと外出てくる」
コブラ「…ああ」
リフレッシュするため久々にショッピングにでも行こうとしたAを止めるわけでもなくコブラは短く返事をする。
A「いってきまーす…」
コブラ「ああ………迷うなよ」
ぼんやりしてたコブラが「迷うなよ」は、やけにはっきりと言った。
そのままAは少し遠くのブティックまで歩いて行く。
「あれ山王の女じゃないですか」
どこからかそんな声がした気がしてAはキョロキョロする。
「どうもこんにちは」
A「びっ…くりした……村山さん」
Aの目の前に急に現れたのは鬼邪高の頭の村山と古屋と関だった。
村山「俺の名前知ってるの?」
A「前にチハル君が教えてくれたので」
村山「ふぅん…チハル君ねぇ…俺さ、おじょーさんの名前…知らないんだよなぁ」
A「…あぁ!!!佐藤Aです」
村山「Aちゃーん、ね、」
A「はい、そうです」
村山「俺のこと村山君って呼んでー、それに敬語もなし」
A「いいんですか?」
村山「うん、うんいいよ、ぜひそうして」
A「じゃあそうするね、村山くん」
古屋、関「「ﾌﾞｯｯｯww」」
村山は少し固まったかと思うとAに右手を差し出してくる。
A「よろしくね」
Aが左手を出して握手をすると村山がぶんぶん手を上下に振る。
村山「Aちゃんさぁー、気をつけたほうがいいよ」
A「何を?」
村山「さぁー、とにかく気をつけて、な? 」
村山はそう言うと古屋と関と共に去っていった。
A「…何を気をつけるんだろう」
Aは少し首をかしげて、そのままブティックに向かって歩き出した。
関「村山さんよかったですね!!」
古屋「村山が手を繋いだ」←それは少し違う
村山「お前らうるせぇーよ」
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作者名：青葉梟 | 作成日時：2016年7月20日 15時
