33話 おうち ページ36
Aside
コブラがバイクで迎えにきて私は例のごとく後ろに乗る。
コブラ「また迷うとはな…変な奴に絡まれてたりしてないか」
A「雨宮雅貴さんに絡まれて雨宮広斗さんに助けてもらった」
コブラ「…どうしたらそんな巻き込まれるんだ」
A「私自身も知りたい」
コブラは呆れたようなため息をつく。
でもなんだかんだ気にかけてくれているのが優しい。
コブラ「何にやけてんだ」
いつの間にか、にやけてたらしくコブラが鏡越しに変な目で見てくる。
A「何もない」
そのままバイクに乗っていると家に着いた。
A「…なんか…疲れた…」
家に入るとソファーに座って思いっきり背もたれにもたれかかる。
コブラ「ほら」
A「えっ、ありがとう」
コブラは私に温かいお茶を差し出すと隣に座る。
お茶を飲むと心地よくて眠くなってきた。
コクンコクンと舟を漕ぎ出しているとコブラが急に煙草を吸い出した。
煙草は別に好きじゃないけどコブラが煙草を吸っているのを見るのは好き。
綺麗な金髪が少し揺れて鋭い目が覗く。
煙草を持つ指の仕草、煙草を咥える唇、綺麗に見える顔のライン。
端正な顔をしているコブラの横顔がはっきり綺麗に見えてぼーっとする。
コブラ「…何かついてるか?」
A「えっ……!!何もついてない…もう寝るね!!お茶ごちそうさま!」
私は恥ずかしくなってお茶を一気に飲むと自分の部屋に急いで入る。
A「何見てたんだろう……疲れてたのかな……寝よう。うん寝よう」
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作者名:青葉梟 | 作成日時:2016年7月20日 15時