【文スト】(太宰治)あなたの無効化で。＊完結

人間失格17 ページ19

「着きましたね！」


「…はい、これ君の部屋の鍵。私の隣の部屋ね」

？？

「太宰さん、昨日家は私の家と同じだ〜って言ってましたよね…？」


うん。確か言っていたはず……


「あはは！…冗談さ！年頃の女の子が好いてもいない男と一緒に暮らすだなんて苦でしかないだろう？

…何、それとも私と一緒に住みたいのかい？？」


！？


「そ、そそそういう意味では絶対無いです…!!!」


他にも否定したい部分はあったけど……
1人の部屋が貰えるのはとても有難い事だ


「それは残念だなぁー、しかしそこまで全力で否定されると私傷つくんだけれど」



残念……？
勘違いするような事は言わないで欲しい





「…Aちゃん？」


いけない、ぼーっとしてた


「なんでも無いです！おやすみなさい、太宰さん！」


「…？？ おやすみ、また明日」


部屋の鍵を開け中に入る

数秒後、隣の部屋の扉が閉まる音がした

こりゃ外出する時とかも音で分かってしまいそうだ…。だからといって、特になんの不都合もないけど




部屋に入った私はシャワーを済ませて布団に潜り込む





…この2日間で色々な事がありすぎた



もしかして今起こっていることは全部夢なのかな…とか考えてしまう時もあった





しっかり社の力になれるように頑張らないと。


改めて決意すると共に私の意識は薄れていった

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