序章2 ページ3
触れていた野菜が一瞬にして氷の屑になってしまった
『あんたやっぱり……!!!ずっと怪しいと思ってたのよ!!!!』
__バチンッ
突然頬を叩かれる
あぁ
バレてしまった
いつか…いつかは来る日だと思っていたけれど
__バチッ
箒で足を叩かれる
___ドカッ
………いたい
『何もさわるんじゃない!!!
人間じゃないお前なんか引き取った覚えはないわ
__出ていきなさい!!!!』
_バタン
目の前で閉まった玄関の扉
私はこれからどうしたらいいのだろう
そうか"異能力"を持った私は人間ですらないのか
扉の前に立ち尽くす
遠くで夕立を告げるカラスのなく声が聞こえる
ふと、家の前に咲いていた花に触れる
その花は
一瞬で凍り、崩れ落ちた
_チューチュー
足元を見ると小さなネズミが1匹
_チューチュー
小さな体で必死に一生懸命生きている
つい、屈んで掬い上げようとしてしまった
そのネズミもまた
凍りつきその場に転がる
「…ッ!! 」
_私の不気味な力とは、負の感情が高まった時、触れたものを瞬時に氷屑にしてしまうのだ
私は自室で悲しみ、怒りを感じた状態で触れたものを片っ端から凍らせてしまっていたのだった
だからきっとおばさんは私の部屋にある物がどんどん減っていく事を変に感じていたのだと思う
なんで私だけがこんな思いを……
夕方の繁華街をとぼとぼと歩く
今は11月、何も羽織らずに追い出された為
風が体温を奪う
だがもう、そんな事は気にもならなかった
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UPPA24(プロフ) - ユキさん» こちらこそ読んでいただき有難うございます…!とっても嬉しいです!(><) (2019年8月3日 10時) (レス) id: e3a6099ed8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - めっっっちゃ好きです……(´TωT`) 完結おめでとうございます!素晴らしいお話をありがとうございました…!! (2019年8月3日 2時) (レス) id: 2c5cdcc266 (このIDを非表示/違反報告)
UPPA24(プロフ) - 青空と雨さん» 読んでいただきコメントまで…!!(TT)有難うございます!至らない所ばかりですがそう言って頂けると本当に嬉しいです…!(><) (2019年8月2日 18時) (レス) id: e3a6099ed8 (このIDを非表示/違反報告)
青空と雨 - 凄く面白かったです!太宰さんの気持ちの表現の仕方とか特に…!完結、おめでとうございます! (2019年8月2日 16時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:UPPA24 | 作成日時:2019年7月5日 16時