検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:43,931 hit

序章2 ページ3

触れていた野菜が一瞬にして氷の屑になってしまった





『あんたやっぱり……!!!ずっと怪しいと思ってたのよ!!!!』


__バチンッ



突然頬を叩かれる


あぁ


バレてしまった


いつか…いつかは来る日だと思っていたけれど



__バチッ


箒で足を叩かれる



___ドカッ



………いたい




『何もさわるんじゃない!!!
人間じゃないお前なんか引き取った覚えはないわ


__出ていきなさい!!!!』







_バタン





目の前で閉まった玄関の扉





私はこれからどうしたらいいのだろう





そうか"異能力"を持った私は人間ですらないのか



扉の前に立ち尽くす




遠くで夕立を告げるカラスのなく声が聞こえる



ふと、家の前に咲いていた花に触れる

その花は


一瞬で凍り、崩れ落ちた









_チューチュー




足元を見ると小さなネズミが1匹





_チューチュー


小さな体で必死に一生懸命生きている


つい、屈んで掬い上げようとしてしまった


そのネズミもまた


凍りつきその場に転がる



「…ッ!! 」




_私の不気味な力とは、負の感情が高まった時、触れたものを瞬時に氷屑にしてしまうのだ






私は自室で悲しみ、怒りを感じた状態で触れたものを片っ端から凍らせてしまっていたのだった



だからきっとおばさんは私の部屋にある物がどんどん減っていく事を変に感じていたのだと思う



なんで私だけがこんな思いを……





夕方の繁華街をとぼとぼと歩く



今は11月、何も羽織らずに追い出された為
風が体温を奪う







だがもう、そんな事は気にもならなかった

異能力3→←序章1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

UPPA24(プロフ) - ユキさん» こちらこそ読んでいただき有難うございます…!とっても嬉しいです!(><) (2019年8月3日 10時) (レス) id: e3a6099ed8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - めっっっちゃ好きです……(´TωT`) 完結おめでとうございます!素晴らしいお話をありがとうございました…!! (2019年8月3日 2時) (レス) id: 2c5cdcc266 (このIDを非表示/違反報告)
UPPA24(プロフ) - 青空と雨さん» 読んでいただきコメントまで…!!(TT)有難うございます!至らない所ばかりですがそう言って頂けると本当に嬉しいです…!(><) (2019年8月2日 18時) (レス) id: e3a6099ed8 (このIDを非表示/違反報告)
青空と雨 - 凄く面白かったです!太宰さんの気持ちの表現の仕方とか特に…!完結、おめでとうございます! (2019年8月2日 16時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:UPPA24 | 作成日時:2019年7月5日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。