□と○ (ページ7)

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俺たちは4人は同じクラスになって、より一緒にいる時間が増えた．紫耀と俺が悪ノリしているところを胡桃が止めて来栖さんが笑って見てたり、紫耀と胡桃がはしゃいでるのを俺や来栖さんが笑いながら眺めてたり．
まあ、圧倒的に後者の方が多いんやけど．紫耀と胡桃の距離感が近いところが気にはなるが、今は楽しいから良しとする．

「みんなお昼食べよう〜」

「俺もうお腹すいちゃってお弁当食べちゃったんだよね」

『早すぎん？昼休憩今からやで？』

「しょうがないじゃん！お腹すいてたんだし！」

「紫耀、買いに行くなら早く行かないと無くなっちゃうよ」

「あ、そうじゃん！」

「私も購買行ってみたい！」

「じゃあ胡桃ちゃん一緒に行こう！廉とAは？」

「私、お弁当あるからいい」

『俺も大丈夫』

「じゃあ行ってくるわ！」

2人は騒がしく購買へと走っていった．その姿を眺める俺と来栖さん．いつも2人になるとさっきのが嘘のように静かになる．これが日常．

「永瀬くん行かなくて良かったの？」

『、あ、おん、俺も食べるものあるし』

来栖さんから話しかけられるなんて思っても居なくて思わず声が裏返る．

「でも、永瀬くんって胡桃ちゃんのこと好きでしょ」

『おん、そうやけど、、、え！？』

来栖さんからの衝撃の一言で自然と大声を出して立ち上がってしまった．クラスの人達は一瞬で目線を俺に向けたが、俺は何事も無かったように平然と元に戻ったからクラスの人達もそれに従って目線を戻した．

『な、なにいうてんの』

「なにって永瀬くんが胡桃ちゃんのこと((

『ええ！2度同じこと言わんで！』
『なんでわかってん．俺、誰にも言ってないで？』

「そんなの見てたら分かるよ．」
「あの紫耀が気づいてるのかは知らないけど」

慌てている俺と当たり前かのように話している来栖さん．
俺は密かに胡桃のことを想っているけど、他の人といる時は仲のいい幼馴染を演じていた．はず．
現に今までバレたことは無いということは上手く隠せていると思う．なのに、見てたらわかるって．そんなに来栖さん俺の事見てたん？え、もしかして？なんて妄想を頭の中で繰り広げていると

「安心して、別に永瀬くんのことそういう目で見てない」

来栖さんは俺の心が読めるのか？てか、俺告ってもないのに振られたみたいになってるやん．

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