□と○ (ページ37)

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俺が宿題に集中している間、Aは必死に2人の面倒をみとった．でも、紫耀は自分ん家なだけあってやりたい放題やし、胡桃はやる気はあるものの分からなすぎてほぼAに聞いとる．

その結果、死ぬほど疲れとるAが出来上がった．

「胡桃ちゃん1回休憩しようか」

「はーい！」

『お疲れ．胡桃想像以上やろ？』

「廉、それどういう意味？」

「正直、自分の宿題やってた方が楽だった」

「Aちゃんまで〜！」

「ごめんごめん笑」

『はは、ほんと2人ともお疲れさん』

「頭使ったらお腹空いた」

『もうお昼やもんな』

「お昼どうしようか」

ちょうどお昼頃．勉強のきりもよく、お昼ご飯の話題になったのを見兼ねたのか紫耀が自分の部屋から出てきた．

「みんなお疲れ〜！みんなお腹空かない？何食べる？」

「勉強してないくせに」

「まあまあ！なんか買いに行く？一応、冷蔵庫のものは使っていいらしいよ」

平野ママやる〜と言いながら、Aは遠慮なく紫耀ん家の冷蔵庫を開け、昼ごはんのメインを考える．

「作るならチャーハンか、オムライス」

『オムライスええやん．』

「私もオムライス食べたい！」

「いいね！久々だわ！」

「じゃあオムライスで〜」

『誰が作るん？』

「この流れだと完全に私じゃない？」

『A作れるん？』

「まあ、そこそこ？テレビで見るフワトロ！みたいなのを期待しないでいただければ」

「廉、Aの腕舐めない方がいいよ．めちゃくちゃ美味いから」

「作る前にハードル上げるの辞めれる？」

「4人分作るの大変でしょ？私手伝うよ！」

「お客さんは座ってて．紫耀手伝って．」

「いっつも邪魔って怒るじゃん」

「猫の手は借りたい」

Aは料理をするために下ろしていた髪を1つにまとめ手際よく4人分の食材を冷蔵庫から取り出した．

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