生きたい ページ21
《…うふふふふっ主、やっと決心がつきましたか…
あらまあ腰まであったのに肩ぐらいにすっきりと…ふふ
貴女の望みの通り、私はこの身体を去るでしょう。
貴女の精神自体だったんです。私は貴女ですから
まあこんな話をしていても無意味なことです、…ありがとうございました》
ーーーーーーーー…
今、はっきりとわかった。
身体がスッと軽くなった気がした。
喪失感と孤独も…少し感じた。
でもこれでいい
…今までありがとう。
もう居ないだろう心の中で、心からの感謝を伝える
康介「何を…している…？」
A「…はは、まだ残っていたんだ。心の中に
何か決心を形づけておきたくてね、髪を切ってしまったが。
とても、すっきりしているよ。悟りを開けたみたいに…
変だと思うか？…あいつが倒れたっていうのに」
そうすると康介はぎりっと歯を食いしばると
康介「…じゃあ何故！！俺を殺さなかった！！」
その言葉にひとつ溜め息をつくと、真剣な眼差しで見つめた
A「いっただろ。化物はもういない、私は殺しが、血が嫌いだと…！
それに…
お前は恐怖した。『死』に。」
その言葉に康介はぎくりとでも言うように肩を揺らし、うつむいた
私は言葉を続ける
A「…死に恐怖するということは…
生きたいと、ほんの少しの気持ちでも、生きたいと願ったということだ…！
存在する理由なんて、それだけで十分だ」
康介「じゃあ
じゃあこれから何を見て生きていけばいいんだよ！
俺に目標をくれた父さんは死んだ！母さんも！兄さんだって今…倒れた…
これじゃあ生きていたって迷うばかりでなにもないじゃないか！」
狂気が消え去った心で叫ぶ康介に私は、彼の言う目標を告げた
A「見つけろ…！
お前の生きる目標を見つけることが、今のお前の目標だ！」
しばらくして、ちくしょうッ、と悪態をつき、ずるりと座り込むと彼は
涙を流した。
私はというと、康介のことはもう大丈夫だと確信し…
あいつのもとへ向かう
静かに、眠っているかのように思えるあいつのいつもと違うところは、赤く血に染まっているところ
留めていた涙が、あいつの姿を写した途端、溢れてきた
A「馬鹿だろ…お前は…っ何が知っていただ…
何が
愛してるだ…
そういうのはちゃんと声に出して…言うもんだ…！
好きだよ、私だってお前を
愛してるよ、修也…！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひはる(プロフ) - 今までお読みになってくださった皆様、本当にありがとうございました！ (2015年11月4日 23時) (
レス) id: 4f5fa95dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - おお！！おげ！来週あたり見てみるわ (2015年8月25日 22時) (レス) id: 4f5fa95dc4 (このIDを非表示/違反報告)
チェリーの帝王 - 作者名はこれにする！あ、今はまだ作ってないから探してもないよ！それじゃ！WRY！ (2015年8月25日 21時) (レス) id: 72ad0c6800 (このIDを非表示/違反報告)
ξ´・ω・`)チェリー院典明 - もうひとつ作品書く！のでもうちょい待ってて、あーえっと私の文才は吉良(きら★)が食べてしまったのでありません(((⊂⊂⊂(°∀°)⊃⊃⊃短編か、長編か迷ってる。もちろんDIO様は必ず出すよ！！！φ(*`Д´*)φ (2015年8月25日 21時) (レス) id: 72ad0c6800 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - 消すな〜ーー！！教えろー！！じゃなきゃ画像アップの仕方教えないぞーーーー！ (2015年7月31日 23時) (レス) id: 4f5fa95dc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひはる | 作成日時：2015年7月24日 22時
