条件 ページ15
A「…康介…失ってからでは遅いものもあるんだぞ…
私だって失ってばかりだ。親も感情も…」
康介「…もはや存在価値すら失った俺が、もう何を失うものがある。」
A「…なにをそんなに！！作ればいいだけじゃないか…理由なんていらない…！」
手に血が滲む
それほどまでに手を握りしめ、歯を食いしばりながら訴える言葉は…伝わらない
康介「今まで散々やらかしてきた化物が何を言うか…今更自分の罪でも償おうとしているのか？」
そう喉を鳴らしながら嗤うこいつに、不思議と頭に血は登らない
一瞬で、冷静すぎるほど冷えた頭には、いままでおかしてきた物事の映像が流れている
A「…確かにな。私は感情もわからなくなっていた…つい最近取り戻したばかりだ。
償いたい
その衝動も…いや、それ自体は感情が戻る前から思っていた。
気づいてなかったけど、きっとあの胸苦しさは、そうだったんだとおもう。
罪悪感というものが、あんたは感じないのか…？」
しばらく無反応だったが、少し経つと
康介「ククッ…そんな忌々しい記憶など捨て去ってさっさと次に進みたいと思うだろうよ」
A「もう…それしかないのか…？あいつを消すという…この世から消すという選択肢しか。」
康介「ないね。どんなに精神を崩そうとしてもあいつは起き上がる。
図太すぎて呆れるほどだ。
…あ…でも…」
ニタァ
そうなにか悪戯を思いついた子供のような顔をする
…なにか嫌な予感がする…
康介「あったよ、あいつを消さなくてもいい方法…！」
A「？！！」
康介「あんたが逝けばいいんだ」
…平然と、変わらずの笑顔でそういう。
貴女「…私はなんだってするさ。
だが、私が死んだ後…本当にあいつに手を出さないのか、補償ができんからな。」
康介「補償できるさ。…お前が死ねば少なからずあいつの精神は崩れる。
ククッお前は気に入られているろうだからなぁ…
そこに付け入ってその地位を奪ってやるさ、もちろん、上辺だけ慰めてな。
ああ！それかお前が殺し屋だって打ち明けてもいいぜ、それでも同じ効果だろうからな！
死ぬのが惜しければそうする方が賢い。」
A「…外道…！！」
ここまで執念深いとは…！
目を見開き、改めてこの男の狂気を感じた
A「…私は元々あいつに自分の正体を明かすつもりでいた。
だがお前に促されて言うようでは意味がない！
少し癪だが、全てが終わってから…
・・・・・・・・・
あいつに伝えてくれ」
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ひはる(プロフ) - 今までお読みになってくださった皆様、本当にありがとうございました！ (2015年11月4日 23時) (
レス) id: 4f5fa95dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - おお！！おげ！来週あたり見てみるわ (2015年8月25日 22時) (レス) id: 4f5fa95dc4 (このIDを非表示/違反報告)
チェリーの帝王 - 作者名はこれにする！あ、今はまだ作ってないから探してもないよ！それじゃ！WRY！ (2015年8月25日 21時) (レス) id: 72ad0c6800 (このIDを非表示/違反報告)
ξ´・ω・`)チェリー院典明 - もうひとつ作品書く！のでもうちょい待ってて、あーえっと私の文才は吉良(きら★)が食べてしまったのでありません(((⊂⊂⊂(°∀°)⊃⊃⊃短編か、長編か迷ってる。もちろんDIO様は必ず出すよ！！！φ(*`Д´*)φ (2015年8月25日 21時) (レス) id: 72ad0c6800 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - 消すな〜ーー！！教えろー！！じゃなきゃ画像アップの仕方教えないぞーーーー！ (2015年7月31日 23時) (レス) id: 4f5fa95dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひはる | 作成日時：2015年7月24日 22時
