【男主】熱砂の国の白雪姫【ツイステ】

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「ポムフィオーレでもなんでもないあの子よりこのアタシが醜いって言うの？」


「お、落ち着いてください！僕はただ美しいと言っただけです…！！」


エペルはポムフィオーレ寮に案内された時、ヴィルの印象は「どこまでも美を追う人」だと感じた。

ヴィルと寮生の言う"ポムフィオーレでもなんでもないあの子"が誰だかわからないけれど、ヴィルと並ぶほど美しい人なのだろうと思った。


「エペル」


「は、はい」


「スカラビアのA・ヴァイスには関わらないで。わかった？」


A・ヴァイスと聞いてエペルはすぐに顔がわかった。
入学式の時、周りが息を飲むほど美しかった人だ。
ポムフィオーレだろう、と思っていたがスカラビアで驚いたのをエペルは覚えている。

だからこそ、今目の前にいるAにどう接すればいいのかエペルはわからないのだ。


「ね、エペルくんは何が得意？」


「運動…かな。」


「へぇ、すごい！僕運動させてもらえなかったから運動苦手なんだ。エペルくんがいるなら安心だね。」


エペルはどうにもAが悪い人には見えなかった。
それにヴィルのように美を追うわけでもなく、無邪気に笑うAにどこか惹かれてしまった。

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