酔い痴れたいその優しさ。S.niym ページ5
先生×生徒(前作続き・苗字設定推奨)
山「ここで新たな文化が生まれていくわけですね〜、………の……より…………文化となり……。……文化の特徴……は………、、」
チラッと教室の壁にある時計を見上げる。
今は日本史の授業中。
まだ始まって10分しか経ってない、……。
ふと左側に目をやれば窓に打ちつける雨粒。
今日は雨で頭痛が酷い。その上月一で女の子のみに訪れる拷問週間。お腹も頭も痛すぎてとてもじゃないけど山内先生の話に集中できない。
山内先生には申し訳ないけど少し保健室で休ませてもらおう。
「すいません、ちょっと頭とお腹が痛くて授業に集中できなそうです、…。」
山「おお、大丈夫か。全然謝らんでええよ、しんどいなら保健室で休んでき。ひとりで大丈夫？」
「はい、大丈夫です。有難う御座います…。」
片手に持っている教科書から目線を上げ答えてくれた山内先生はたまに少し「ん？」となる考え方もするけれど基本はめちゃくちゃ優しい。
今日は山内先生の優しさに甘えさせてもらおう。
廊下に出た瞬間窓は開いていないけれどびゅう、と冷たい風が足の間を通り過ぎていった。
あー、やば。教室あったかいからアウター脱いでたんやった。
そのまま置いてきてしまってブレザーのみの私は肌寒さを感じ少し早足で保健室へ向かった。
保健室前の廊下まで来たところで、とあることを思い出した。
そう言えば、保健室行く時って職員室で一旦入室カード的なの貰わなきゃなんやっけ。
コンコンコン。
「失礼します……1年7組のAです。」
『………ん、？おお、Aやん。どした？』
「あ、新山先生…！あの、ちょっと具合が良くなくて保健室行きたくて、」
職員室に入ると沢山のプリントといつものバインダーを手にした新山先生の姿が見えた。
…………眼鏡をクイッと上げる先生の姿を見て少し、痛みが吹き飛んでしまったのは内緒である。
『おーそうか。大丈夫か？今確か保健室の先生席外してるらしいし俺が行くわ、ちょっと待ってな〜。』
………え、え、ちょ、待ってください！！！！
なんて言えるはずも無く。
新山先生とふたりで向かうとか心臓口から飛び出て恥ずかしさで蒸発してまうんやけど、
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作者名：かどき | 作成日時：2024年3月12日 23時
