やっぱり好き、やねん。 (ページ21)

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辻「ほ〜〜しかも昨日兎さん体調崩したって言ってたもんな。

え、…ふたりやん！ふたりきりやん！！やば！うわー！！もうそれデートやん！！デートデート！堂前とデート！！」

あぁあ〜〜〜うるさい、この先輩マジうるさい！！！
芸人やから声デカいのしゃーないけどマジでうるさいしほんまに人の恋愛話好きやな！！！

辻「ほんま堂前さんのこと好きやな。このままでええの？」
「いや、それはもう、別に今のままで十分幸せなので。」
辻「…でも昔コントおもろいから尊敬も込めて好きなだけって言ってへんかった？」
「言ってましたけど、？」
辻「それって今も一切変わってないん？」

だいぶ核心に迫られる質問に、返答ができなくなる。
正直なところ私自身も最近少しよくわからなくなってきているのだ。

勿論、堂前さんのことは尊敬しているし大好きな先輩でもあり憧れの先輩でもある。
そして、言葉を選ばずに言えば「推し」だし、(デートにしては色々疑問符が浮かんだが)デート風動画を撮影してくださったマンゲキスタッフには今でも感謝しかない。

ただ、その思いがいつか恋愛に発展することはあるのか、もっと言えばもうしているのか、それが私にもわからない。

辻「まあ、俺もそこんとこよくわからんけどとにかく難しく考えんでいいんちゃう？俺から持ち出した話で申し訳ないけど。」
「難しく考えない、ですか、？」
辻「おん。別に"推し"としていたいなら無理に好きになろうとせんでいいし、逆に好きになったなら無理に"推し"と思い込まんでも。
まあ、もし付き合うようなことがあったら一番に俺に言うのは絶対やで！」

そう言うと辻さんは立ち上がりどこかへ行ってしまった。

最後のは冗談か、はたまた本気かわからないが恐らく私を元気付けようとしてくださった冗談なのだろう。
えらい騒がしい先輩だがこんな一面があるからやっぱり辻さんはかっこいい先輩として憎めないのだ。