やっぱり好き、やねん。 (ページ18)

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「…………ぅるさぁい、、！、、！！」

世紀の大回想をした俺は思わず指を差しながら大声をあげてしまった。

「なに、？なんちゃかなんちゃかがなんて、？」

うるさすぎたのかまたこっちを顰めっ面で振り返りなんも聞こえてないAに熱弁する。

『ほら！！キュートアグレッション！！言ってたやんお前！！！かわいいから、Aの鼻かわいいから摘みたくなるんや！！！』

「鼻が……………かわいい、？？？」

『そう！！鼻がかわいい！！！！……………

……………鼻がかわいい、？』

あれ、俺今めっちゃ変なこと言ってる？もしかして。あれ、？

「ぐふっ、」

『え？』

「ぐふ、ははは、ははぁあはははぁ！！！！！おま、鼻かわいいってなんやねんボケWWWWWWWWW」

俺の鼻かわいい発言にツボってしまったAがソファーの上で笑い転げ回る。

いや確かに聞いたことないし自分でもマジで何言ってるかわから─────

『A、！、！！！、、！！！！

…………っ、ぶな、……………。』

「おわっ、、、………さ、かもと、…………」

『危ないやんけ、お前………。』

笑って足をジタバタさせて体をクネクネした衝動でAが体制を崩してソファーから落ちることやった、……俺が手差し伸べんかったらマジで、、……想像もしたない。

「ごめ、…ありがと、う………。」

俺の腕の中で感謝と謝罪を同時に述べる同期が途端に小さく見えたような気がして。

『むずいやろうからあんま軽い気持ちで物言えんけど……程よく休むこと。心配せんでもお前の作るネタおもろいから。』

「ん、わかった。……程よく、休む。」

そのままもう一度Aをソファーに座らせると小指を立てて腕をグイッと伸ばして来た。

「私からも、約束。いい？」

『うん、どしたん？』

「程よく休んで、程よく頑張るから、おもろかったら、褒めて。単独終わったら、頑張ったね、って、言って、欲しい。」

だいぶ読点を付けて途切れ途切れにAが話す。

『うん。約束な。』

そしてそのまま俺も右手の小指をAの小指に巻きつける。

＂キュートアグレッション＂。

かわいい同期に少々意地悪したい気持ちが生まれることを、言葉にするとそうなるらしい。