やっぱり好き、やねん。 (ページ15)

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谷「いや、 Aこの前まで体調崩してたやん？それで、ネタ思い付かへんし間に合いそうにないって昨日夜に泣きながら電話かかってきてさ笑
流石にびびったよなー、ほなふたりで頑張ろうって言って今日この後ちょっと残る予定やねんけど。」

中「あー、少しうまく行ってない感じか。」
谷「そやねん、まあ単独なんていっつもそんな感じと言えばそうやねんけどなぁ。」

『そういや出番終わって楽屋戻ったらあいつソファーで寝てて通常運転かと思ったけど意外とそんなこともない感じ？』
谷「うーんどうやろ。睡眠時間確保出来てないとまではいってないやろうけど…。まあ、どの道絶対顔にも出さへんし自分から言い出さへんからな笑マジで無理しそうで怖いわ。」

そう言い終わった後、困ったように口をへの字にして、タバコの煙をふっ、と吐いた谷やんの顔を見てふと今日のAとの会話を思い出した。

一応普通に接したつもりやったけど、ちょっと冷たくあしらいすぎたかな、
なんだか突然居た堪れないような気がしてふたりに声をかけて楽屋にUターンした。
中谷にはお前から誘ったのになんやねん、と言われたが後は同期で仲良くちょっとエモい話でもしてもらうこととしよう。

まだ寝てるかな、起こしたら悪いかな、とこっそり楽屋に戻って見渡すとさっきと変わらないソファーの上で上着に身を包んで寝ているAを見つけた。

L字型に配置されてるソファーに感謝をして丁度Aの顔がすぐ近くに見られる別のソファーに座り込む。

なんとなく、なんとなく。

本当に深い理由なんて一切無しに。

試しにほっぺたをつんつん、と突いてみる。

中々起きない。こりゃ深い睡眠に落ちとるな。

半分ノリで突いてみたほっぺたの感触があまりにも良くて続けて何回もつんつん、としてみる。

程よく跳ね返ってくるようなふにふに、とした頬を見つめると肌が少し荒れていることに気づく。

昔、稲田から聞いたっけ。
睡眠が取られへんかったり生活リズムがちょっと崩れてなんかの調子が少しでもおかしなったら女の子の肌ってすぐ荒れるんやで！！！

って、俺の記憶の中の稲田が叫んでる。

ああ、そうそう。ホルモンバランスとか言うやつ。

それにプラスしてストレスなんかも関係あるんやで、って横に居た熊プロが言ってたような。

記憶の中のふたりが顔を合わせて女の子ってほんまデリケートやからなぁ〜〜って言ってる。