「キュートアグレッション」M.skmt ページ14
33期×同期(前回続きではない+時系列少し古め？です)
「キュートアグレッション、やなぁ。」
『…………はぁ？』
「むっちむちの頬っぺたぷっくぷくに膨らませたちっちゃい子見るとさぁ、その頬っぺたを両手で挟んでむにゅむにゅむにゅ〜ー！！！
って、やりたくならん？」
『…………ならんわボケ。』
にこにこで赤ちゃん、とも行かないしかと言って幼稚園児、とも行かないような年齢の女の子の写真を見せて来られる。
姪っ子、らしいけど。
別に見たとこで共感できるわけちゃうし。
「かわいいものを独り占めしたさから無性にぎゅーーって強い力で抱きしめて、いっそのこと閉じ込めてしまいたくなる時があんねん。壊れるぐらいまで恋人抱きしめたい、とかよくあるやん！！それの延長線上みたいな！！」
抱きしめる、と言いながら実際に自分の体を両手で抱きしめてぎゅっと目を瞑るコイツは同期のA。
『お前、ついに単独前で頭おかしなったんやろ。』
「ちゃうわ黙れ喋んな」
は？急に口悪。それも俺がかわいいから俺をいじめたくなってるってこと？？
そう受け取ってやるからな。
『豚、タバコ行こ。』
中「もう帰るだけやん、…家帰ってから吸えよそんなん、」
嫌がる相方を無視して楽屋から出て喫煙所に向かえば渋々ついてくる鮮やかな緑とピンク。
実際、あとは着替えて帰るだけなのでこいつの言ってることは正しいんやけど、なんかこのやるべきことは全て終わって劇場の喫煙所でタバコ吸うってのが好きなんよな。
喫煙所のドアを開けると、奥に見慣れた影が見えてよっ、と手を挙げた。
同期の、谷やんこと谷田。
ああ、そう言えばさっき意味のわからんことを言ってきた奴の相方。
谷「お前ら匂い付くやろ、着替えろって笑」
『ジャケットさえ脱げばええねん、てか俺は下はもう着替えたから！シャツなんて洗うだけやし。』
中「俺はどっちみち汗臭すぎるからジャケット以外全部洗うしもうええわ。あ、それより単独の方は？どんな感じ？」
谷「あーーー、単独ね、笑」
中谷が単独のことを谷やんに振ると何やら少し都合の悪そうな笑顔。
『何？なんかあったん？』
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作者名：かどき | 作成日時：2024年3月12日 23時
