市 ページ20
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「え……？……俺に？」
こくこくと一生懸命首を振る。ようやく固まった口が開いた時には、頭の中はすっかり真っ白になっていた。
「った……誕生日おめでとうございます！！」
早口にそう言って、Aは足早にそこを去った。残された幸村は、少し戸惑いながらも、押し付けられた包を開いた。
自分で型どったのか、ラケットとボールの形をしたアイシングクッキーに、写真立てに入れられた自分の写真。
写真部の彼女らしいと写真立てを持ち上げると、間からなにかが落ちた。
「……？」
拾い上げてみて、幸村は思わず吹き出した。
(……どういうつもりでこれをくれたかわからないけど、面白い子だなあ。流石、不二の従姉妹だ。)
幸村は笑いながら、再びプレゼントをしまって職員室の方へ歩いていった。
Aが密かに幸村にプレゼントしたのは、オシロイバナを押し花にした、しおり。
そのオシロイバナの花言葉。それは、「あなたを想っています」。
過ぎちゃった……
幸村さん、おめでとうございました！！
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シオ松@14 - うおおおあああああ！？？？ってなりました。更新頑張ってくださあああああい！！！！！！！ (2016年6月4日 18時) (
レス) id: afc6cf8c7c (このIDを非表示/違反報告)
青紫 - ほんとおもろいっす！ 自分も本命幸村様なんで夢主ちゃんとそっくりだからお腹抱えながら読んでます！ これからも楽しいお話お願いします♪ (2016年3月18日 15時) (レス) id: c55f66565a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幻想曲 | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2015年12月30日 23時
