ボーダーライン 2

49. ページ1

side...Reo




今日は生放送の歌番組で、リハーサルをしに早めに楽屋入りした








玲「、、うぉっ！居たの？」







亜「そりゃいるでしょ！笑」






一番乗りだと思って扉を開けた先には亜嵐くんが台本片手にウロウロしていた






亜「玲於こそ早くない？」





玲「たまには？」






亜「たまには？」






玲「理由はないけど」






亜「なんだそれ笑」





本当は一番乗りで来れば、もしかしたらAちゃんと話ができるかも。ってちょっとだけ期待していた







別に好きとかじゃなくて、興味があった









コンコン





『おはようございます』





やっぱりかなり早めに来た彼女









亜「おはよー！熱もう大丈夫？」







玲「熱？」





2人の顔を交互に見ると
心なしどこか不安そうな亜嵐くんと、
申し訳なさそうな顔をしているAちゃん。






『ちょっと体調崩してしまって、もうすっかり治りました。』






玲「そうなの？ならいいんだけど」






『あ、白濱さん、この間、本当にありがとうございました』





彼女は亜嵐くんに大きな紙袋を手渡した




チラッと見えた中身は、服？





いつの間にこの2人の距離は縮まったの？





あえてゆうなら、Aちゃんはさほど変わりはないけど、






亜嵐くんが彼女を見る目は確実に変わってる






亜「わざわざ洗濯してくれなくてよかったのに」





玲「え、服貸したの？どうゆう状況？」





俺の険しい表情から何かを察した亜嵐くんは、違う違う！と、その時の経緯を説明してくれた







玲「あー、あの時の雷雨で。あそこのビル古いしすぐ停電しそうだもんね。あの古いエレベーターに閉じ込められるって結構怖いね」






『、、、』






亜「ま、まぁもうこの話しいいじゃん！玲於ストレッチしようよ！」





玲「え、早くない？」






亜「いーじゃんたまには。」





玲「たまにはの意味分かんないわ笑」






亜「お前に言われたくねぇ〜」








.

50.→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す