緑と拳銃2 ページ6
｢っえ、でもこれっ｣
｢俺ので悪いけど、お前使えとったやろ｣
Aの言いかけた言葉をかき消すようにゾムは言葉を被せた。
｢デザートイーグル使いこなせる女なんてそうそういないで、しかも俺のゴリゴリにカスタムしたやつなんて｣
ゾムは彼女が傭兵相手にこのハンドガンで寸分違わず、額中央をぶち抜いた時のことを思い出し、ニヤリと笑った。
｢だからA、顔可愛いんやから次はもう殴らせたらあかんで。怪我もあかんからな｣
遠慮なんてせぇへんでぶっ放してやれと口の端をにぃと持ち上げた。
｢そうしますね｣
ゾムはふふっと笑ったAを見て、今度はすっと、ひどく切なそうな表情を浮かべ腕を伸ばし、未だ青みがかった治りかけの彼女の頬をするりと撫でた。
｢まぁ、それ使わんくても済むようにするで
それは
言い終えると、ゾムはポンポンとAの頭を撫で、そんだけやと背を向けた。
｢ゾムさん！｣
｢ん？｣
｢ありがとうございます！｣
自分の銃を大切そうに抱えた彼女の満面の笑みを見て、兄さんを買収する為に買った犬の写真集3冊の出費も忘れてしまえたゾムだった。
後日談。
｢あれ？ゾム、お気に入りのデザートイーグルどこいったん？無くしたんか｣
任務前、今日の相棒であるゾムと装備を整えていたシャオロンは、ゾムの腰にいつもはあったデザートイーグルが無いことに気が付いた。
｢アホか、そんなガバ俺がする訳ないやろ。貸してるだけや｣
メンテナンス中とかそんな返答を予想していたシャオロンは衝撃のあまり、思わず手榴弾を落とす。
危ねぇなと嫌な顔をするゾムに震えた声で問いかけるシャオロン。
｢え、誰に？｣
｢んー。内緒｣
ゾムは上の方を向いて少し考える素振りを見せた後、目を細めて言った。
自分の獲物を触らせたがらないあのゾムが
お気に入りを貸しただって？
しかも、何だか嬉しそうに笑っているではないか。
｢だっ、誰にも言わへんから！安心しぃ…｣
酷く気味の悪い事もあるのだと、シャオロンは
身を縮こませ、早々に話題を変えたのだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
どうも夜哉です。
皆様のおかげで2作目ができました。
ありがとうございます！
part2にしてやっと話が動き出しそうです笑
たまにこういった短編も入れていこうかなと思います！
評価、コメント、お気に入りとても嬉しいです！
これからもよろしくお願いします＜(_ _*)＞
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夜哉(プロフ) - mio@厨二病さん» レスが遅くなりました汗 閲覧ありがとうございます！イラスト大歓迎です！今後とも花喰いを宜しくお願い致します！！ (2018年8月25日 23時) (
レス) id: 8be93f7929 (このIDを非表示/違反報告)
mio@厨二病(プロフ) - はじめまして。この小説がとても面白いので好きです！本題なのですが、イラストを描かせて頂きました、下手ですけど…許可が降り次第ボードのほうにURL貼りにいくので、見てくださると嬉しいです！ (2018年8月24日 22時) (レス) id: 29850b4b9c (このIDを非表示/違反報告)
夜哉(プロフ) - 大豆もやしさん» お待たせ致しました！ (2018年8月4日 0時) (レス) id: 8be93f7929 (このIDを非表示/違反報告)
大豆もやし(プロフ) - こんばんは！！続編お待ちしてました(*´ー｀*) (2018年8月2日 23時) (レス) id: 2527d3c346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜哉 | 作成日時：2018年8月2日 23時
