79話:第10幕 ページ42
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ゾムさんに後方を任され、突貫癖のある先輩を見つつも制圧していると、目の前の敵が突然崩れ落ちた。
その先に現れたのは冷たい目で銃を構えたゾムさんだった。
左で構えているのを不思議に思い、右腕を見てみればそこは真っ赤に染まっていて、とても見れたようなものでは無かった。
｢ゾムさん！？どうしたんすか、その腕｣
常人ならば痛みで失神してもおかしくない傷だ。
それなのに目の前の脅威は平然と澄まして立っている。
｢あーいいねん、これは。それより早く終わらせよーや｣
流石にこの傷でこれ以上闘わせる訳にはいかない。
それにAはどうした？
そう言えば舞台の方で派手な音がしていたのを思い出す。
｢っでも、手当は……｣
｢いらん言っとるやろ。先行くで｣
その冷たい声音にぞくりとした。
明らかに普段の彼とは違う態度。
心無しか生気のない瞳。
そして、前を通り抜けた時微かに香った花の香りと濡れた髪で合点がいった。
この人、
どんな効果があるのか分からない以上、このまま野放しにはしておけない。
｢ちょ、待ってください！｣
彼を追いかければまた一人、綺麗なナイフ捌きで敵を沈めていた。
｢こんなん楽勝やん｣
ヒヒッと笑ったゾムさんにもう驚く事はしなかった。
確かに残りの敵はあと少し、このままいけば問題なく勝てる。
ゾムさんは痛むはずの右腕を庇うことなく、向かってきた敵を軽くいなし、回し蹴りを食らわせれば、簡単に敵は吹っ飛んだ。
｢おぅ！ゾム！調子ええな！腕はやばいけど｣
｢うっさいわ！前見ぃ！｣
先輩とも合流し、益々興が乗ったのか、ゾムさんの攻撃は更にヒートアップしていく。
俺も負けじとリロードを済ませ、次の標的に照準を合わせた。
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夜哉(プロフ) - mio@厨二病さん» レスが遅くなりました汗 閲覧ありがとうございます！イラスト大歓迎です！今後とも花喰いを宜しくお願い致します！！ (2018年8月25日 23時) (
レス) id: 8be93f7929 (このIDを非表示/違反報告)
mio@厨二病(プロフ) - はじめまして。この小説がとても面白いので好きです！本題なのですが、イラストを描かせて頂きました、下手ですけど…許可が降り次第ボードのほうにURL貼りにいくので、見てくださると嬉しいです！ (2018年8月24日 22時) (レス) id: 29850b4b9c (このIDを非表示/違反報告)
夜哉(プロフ) - 大豆もやしさん» お待たせ致しました！ (2018年8月4日 0時) (レス) id: 8be93f7929 (このIDを非表示/違反報告)
大豆もやし(プロフ) - こんばんは！！続編お待ちしてました(*´ー｀*) (2018年8月2日 23時) (レス) id: 2527d3c346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜哉 | 作成日時：2018年8月2日 23時
