69話:第8幕 ページ31
zm side
｢馬鹿やろ？俺……｣
ボソリと最後に呟けば、Aと目が合った。
黙って聞いていたAは椅子から立ち上がり、
俺に近付いた。
その顔は酷く悲しそうで、辛そうで。
何とかしなければと伸ばしたかけた手は
Aの少しひんやりとした手に包み込まれた。
｢貴方はずっと護ってきたじゃないですか｣
｢え？｣
｢……貴方自身を｣
確かにそうだ。
だが、それは引き金を引かなければ此方が死んでいたから。そして、何よりもそれを快楽と感じるからだ。
俺が望んでいるのはそんな模範解答じゃない。
｢そうやなくて｣
｢だから！私は貴方に出会えた。貴方がここまで生き抜いてきたから｣
Aの気迫に思わず口を閉じる。
｢私は貴方が思う程美しい人間ではありません。もしかしたら、いや、きっと貴方よりもずっと穢れているんです｣
｢な！っそんな事無い！｣
それは違う。Aは俺なんかよりずっと綺麗だ。
慌てて否定すると、Aは諭すように口を開いた。
｢私は、確かに穢れています。でも、貴方に攫われて、皆さんと出会い、此処で生活をして、自分をそういう風に思うのはやめました｣
そう言われてハッとする。
本当にAは変わった。
軍に来た当初は何をするにも自信なさげで危うい雰囲気を持っていた彼女だったが、今は寧ろ溌剌としていて、明るくなったと思う。
他の幹部や兵士達からの評判も良いと聞く。
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夜哉(プロフ) - mio@厨二病さん» レスが遅くなりました汗 閲覧ありがとうございます！イラスト大歓迎です！今後とも花喰いを宜しくお願い致します！！ (2018年8月25日 23時) (
レス) id: 8be93f7929 (このIDを非表示/違反報告)
mio@厨二病(プロフ) - はじめまして。この小説がとても面白いので好きです！本題なのですが、イラストを描かせて頂きました、下手ですけど…許可が降り次第ボードのほうにURL貼りにいくので、見てくださると嬉しいです！ (2018年8月24日 22時) (レス) id: 29850b4b9c (このIDを非表示/違反報告)
夜哉(プロフ) - 大豆もやしさん» お待たせ致しました！ (2018年8月4日 0時) (レス) id: 8be93f7929 (このIDを非表示/違反報告)
大豆もやし(プロフ) - こんばんは！！続編お待ちしてました(*´ー｀*) (2018年8月2日 23時) (レス) id: 2527d3c346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜哉 | 作成日時：2018年8月2日 23時
