黄と秘密通路1 ページ22
コツコツと軍靴の音を響かせながら城下町を歩く。
トントンさんに頼まれたマカロンをショーウィンドウの端から端までという何とも贅沢な買い方で購入し、私は帰路を急いでいた。
どうやら、お菓子が無いとグルッペンさんが仕事をしないと言い切り、書類を放置しているらしい。
それは非常に困る。主にトントンさんが。
トントンさんの仕事ぶりを間近で見ている私は
いつ彼が疲労で倒れるか心配でならない。
だから私は一刻も早く帰らなくてはならないのだ。
冬が近付いている事を頬に当たる風で感じ取る。
もう少ししたらコートも出さないといけない、なんて平和ボケした事を考えていたのがいけなかった。
誰かに尾けられている。
そう気付いたのは、中心から少し離れた住宅街での事だった。
ベッドタウンであるここは昼間は全くと言っていいほど人が通らない。
入り組んだ路地を縫うように歩く。
未だに尾けてくるそれはここまで来るともう
偶然では済まされない。
まずいことになった……が、今回の私は違う。
スカートの下にはゾムさんの銃を携帯している。
次の角で仕掛けよう。
歩きながら頭の中で動きをイメージする。
久々の戦闘ではあるが武装状態で一人に劣るほど
私は落ちていないはずだ。
作戦が不可能で無い事を確認すれば、後は行動するのみ。
曲がり角の手前で走り出せば後ろから｢あっちょっと待って……｣なんて声が聞こえた。
慌てて駆け出す足音。やはり彼は私を付けていたらしい。
彼と私の間が何秒差なのかをしっかりと計算し私は角に走り込んだ。
3……2……1……。
丁度角を曲がって来た何者かに思い切り回し蹴りをくらわせる。
｢えっ！ちょ、待っ！！｣
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夜哉(プロフ) - mio@厨二病さん» レスが遅くなりました汗 閲覧ありがとうございます！イラスト大歓迎です！今後とも花喰いを宜しくお願い致します！！ (2018年8月25日 23時) (
レス) id: 8be93f7929 (このIDを非表示/違反報告)
mio@厨二病(プロフ) - はじめまして。この小説がとても面白いので好きです！本題なのですが、イラストを描かせて頂きました、下手ですけど…許可が降り次第ボードのほうにURL貼りにいくので、見てくださると嬉しいです！ (2018年8月24日 22時) (レス) id: 29850b4b9c (このIDを非表示/違反報告)
夜哉(プロフ) - 大豆もやしさん» お待たせ致しました！ (2018年8月4日 0時) (レス) id: 8be93f7929 (このIDを非表示/違反報告)
大豆もやし(プロフ) - こんばんは！！続編お待ちしてました(*´ー｀*) (2018年8月2日 23時) (レス) id: 2527d3c346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜哉 | 作成日時：2018年8月2日 23時
