この愛、おいくらですか？《SVT》 (ページ5)

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愛にかける値段ページ5

13人を買取することに成功した私は専用の個室へと連れていかれた。

『それでは、13人をこちらの部屋にお呼びいたします。』

｢ちょっと待ってください。

先にお金を払ってからにしても？｣

『かしこまりました。買取金額は100億です』

100億です

人間オークションの責任者であろう人がそう言った。

本当に愛はそれで買えるの？

｢………この愛、おいくらですか？｣

『いや、だから100億円と………』

｢それは分かってます…でも。私はもっとお金をかける価値があると思ってるので。｣

『では………200億などはどうでしょうか』

｢そうですね…300億でどうです？そのくらいの価値が13人にはありますから。｣

私のその一言で13人は300億円ということ一般人から見れば、目の飛び出そうな金額で私は買取した。

『では、今度こそ呼びますので。

おい、新しい御主人に顔合わせをしろ。』

『『『はいっ、、』』』

震えた声で聞こえたたくさんの声。あともう少しの辛抱だ。見ている私も辛い。

｢これからよろしくね。

あの、もう連れて行ってもいいですか？｣

『13人の自己紹介は？』

そんなことをさせるのはただの時間の無駄だから、

｢大丈夫です。｣

『それならいいんですけど………

13人を好きなように扱いください。それでは僕はこれで。』

その言葉を残して責任者らしい人はドアの先の暗闇の中に消えていった。