この愛、おいくらですか？《SVT》 (ページ2)

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人間オークションページ2

午前0:00

今日で私はやっと20歳になる。もう自由だ。

私はお金持ちな家系に生まれた言わゆるお嬢様みたいな立場だけれど、実際そんな優遇されているわけじゃない。
姉と兄みたいに勉強出来るわけでもないし…。

だから私は｢期待ハズレ｣なんだ。
家族から愛なんて貰ったことは無い。1度も。生まれた時から愛を貰えなかった悲しい子。それが私。

私は今1人で別荘に暮らしている。親はどうしたのって？

そんなのいいよ。私はあの人達が嫌いだ。でもお金はくれるんだ。お金だけ。毎月軽々しく貰えないような金額をくれる。
でも私は大きなことには使わない。きっとこれからも……………

そう思ってたけどそれは違った。

｢人間オークション？｣

ネットをいじっていたら偶然目に入った人間オークションという文字。

興味をそそられた私はホームページにすぐアクセスした。

《人間オークション

お金で人を買ってみませんか？何に使っても誰も何も言いません。ここの商品は口を出すことはありませんから。もちろん私達も。

そんな魅惑なオークションにあなたも参加しませんか？》

どうやらお金で人が買えるらしい………そんな馬鹿みたいなことして何が楽しいんだろう。
でも………買えばその人は私に愛をくれるかな。

｢ねえ、ちょっと｣

執事｢なんでしょうか、お嬢様。｣

｢今日の夜、ここに連れていってくれる？｣

執事｢…………人間オークション…ですか？｣

｢そう。父は何も口出ししないはずでしょ？私には興味が無いもの。｣

執事｢ですが…そんなことしたら｣

｢いいの。もう何が起こってもいい。あなたには迷惑かけないから。ね？｣

執事｢………はい。｣

周りではメイド達がヒソヒソ何かを話してるみたい。

｢何かあった？｣

メイド｢いえ、特に何も無いのですが…あの。人間オークションに今まで貯めてきたお金を使うつもりですか？｣

｢そうだけどそれがどうかしたの？｣

メイド｢お父様に何か言われるのでは？｣

ああ、このメイドもか。それほど父が怖い？権力しか大切にしないあの人が？笑笑

私には理解ができない

私は無言でその場を後にした。