渡辺翔太は今日も幼なじみに振り回されている。

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翔太は目を背けたいだろうな。









渡辺“俺はAが幸せならそれでいい”











いつだかそう言ってたけど、それは本心であり嘘だ。
もし本心だけなら、今そんなに苦しそうな表情しないだろ。

















深澤「…どっちが離れられないんだかわかんねーな」





渡辺「え？」





深澤「最初はAの方がって思ってたし、翔太はその時がきたら本気で諦める覚悟してると思ってた。




でも、翔太の方がなんだかんだ現実見れないんだなって思ってさ」













二人が付き合うことが周りから認めてもらえる、これだけで二人とも幸せになれるし二人とも苦しまない。でもそう簡単じゃないみたいだ。













自由に恋愛出来ないなんて俺には到底わからない世界だけど、自分だったらやってらんないと思う。














渡辺「…俺も戸惑ってる。





いつか来るってわかってて、その時はAとの距離置くって本気で決めてた。それがAのためになるなら。






でも今は、阿部がいい奴でAを大切にしてくれるんだろうなってわかってるけど、それでも上手くいくなって思う。」














それは、シラフで初めて聞く翔太の本音だった。









二つの相反する感情が翔太の中でせめぎ合ってて。予想外にAの方から変わり始めたことに頭が追いつかないんだと思う。その気持ち想像できる。











間に合え、翔太の思い間に合え。








間に合えって、なぜかそう思った。



















(切ない感じ続きですみません！そろそろキュンとする話もいれていきます！)

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