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人の心なんて簡単に粉々になってしまう。
渡辺「Aっ、なんで何も連絡しないんだよ、しかもなんで一人、
…A?」
「…翔太も、抱きたくなったら抱いていいよ」
渡辺「は?何言ってんの」
「…もうどうでもいいや。」
真夜中。
あてもなく歩いていた私の居場所を探し当てた翔太が息を切らしている。
そういえば、帰りが早かったらふっかと翔太の飲みに参加するって言ってたっけ。すっかり忘れてたや。
渡辺「…寒いだろ」
「…え?」
渡辺「これ着て、背中乗って」
「翔太…なんで優しくするの」
渡辺「いいから帰ろう」
「っ、翔太…」
翔太は何も聞かずに、自分が着ていたパーカーを私に着せて、私を背中におぶってゆっくりと歩き始めた。揺れないように、すっかりたくましくなった身体で支えて真夜中の街を進んだ。私はその背中の温かさを感じてた。
街頭に遠くの信号機、マンションの明かり、車のライト。
何もかもぼやけて滲んで境界線がなくなっていく。光のアートみたいに綺麗な夜。
さっきまでいた世界と同じ世界とは思えないくらい綺麗な景色に溺れた。
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紫乃 - コメント嬉しいです〜!ありがとうございます😊 (2022年3月14日 15時) (レス) id: a94f975bab (このIDを非表示/違反報告)
kmgapsy03(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2022年3月6日 13時) (レス) @page30 id: 70d4c7f329 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃 - ありがとうございます!頑張ります(^^) (2021年7月19日 23時) (レス) id: a94f975bab (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 楽しく読ませて頂いてます♪更新頑張ってください☆ (2021年7月18日 19時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫乃 | 作成日時:2021年7月9日 21時