【SAO】永遠なる世界 3

御披露目 ページ10

「この辺りか・・・」









少し開けた場所に着き、ストレージから１つの小瓶を取り出す









中にはリトルペネントが散らす粉末と似て非なる物









このイベント限定の物らしく、それを使えばイベントボスが出現するらしい









パリィン









「キィヤァァァァ！」









ドォォォォン









盛大な地響きと共に一体の大きなネペントと取り巻きのリトルペネントが出現する









《The road of nepent》









その名の通り、リトルネペントとネペントを統括せし存在で、大きさはネペント約10体分にもなる









「ゲ、ゲージ４本・・・・」









名前に定冠詞が付いてることから奴はボス扱い、無論ゲージは複数存在する









「キリト！やっぱ手伝った方が！」









「いいから黙ってお前は集中しろ！殺したら承知しねえぞ！」









「けど無茶だ！この量は！」









彼の身を案じ、手を貸すことを提案した友を一瞥し、ネペント達と向き合う









「見せてやるよ、俺の力！」









「行くぞ！」









使い魔の名を呼び、合図を鳴らす









「キュィィッ」









鳴き声と共に一匹の竜が目の前に降り立つ









「な！？こんな時にもう一体ボスクラスだと！？」









突如出現した巨竜に驚き、先の忠告も忘れ、手を出そうとするヒデを手で諌める









「でかすぎだ！もっと小さく！」









指示に従い、二回りほど縮む巨竜









「一刀流奥義“緋創一閃”！」









剣を鞘ごと腰の横に持っていき、刀でいえば居合い抜きと呼ばれる体勢を取る。









「キュァァ！」









ソードスキルのそれとは別の赤い光を剣は纏う









ビーストの加護により、自分のステータスは数段跳ね上がる。“双竜剣士”専用ソードスキル“緋創一閃”
単発系の物とはいえ、侮るなかれ最前線のmobでさえ耐える奴は存在しないだろう









「せぃやぁぁぁ！！」









スキルが立ち上がり、アシストによって自分の体がトップスピードでボスに直進する、剣は鞘に収まったままである









自分の体が奴の懐に忍び込んだ瞬間、握っていた片手剣は他人の目視を許さないが如しの早さで抜剣され、赤と青を纏いながらボスの銅を横薙ぎにする

終演→←ラフコフ

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