【SAO】永遠なる世界 3

愛すべき者 ページ20

「何故お前は想い人を裏切ったァァ！！」









喉が張り裂けんばかりに力を込めて目一杯叫ぶ









彼は昔過ちを犯した、死をもっても決して償いきれやしないほどの大罪を









だから俺は“断罪者”となった。例え社会的に裁かれなかったとしても、俺がそれを許さない









「裏切り者には死をもって制裁を！」









――――そう、これは制裁だ









彼への憎しみと共に、俺はあの日々を決して忘れることはない









それが復讐心を最大にまで引き上げる“トリガー”なのだから









彼と距離を置き、相向かいあう彼の姿を見留めれば、走馬灯のように昔の思い出が甦る









『転校してきた小平美優です！よろしくお願いします！』









小4の春、珍しい時期に君は僕たちのクラスに転校してきた










時期が時期だったからか、始めこそ周りはざわついてたが彼女の人柄や性格、そしてなんといってもその容姿から男女問わず人気だった









小学生とはいえ、思春期に入りたての俺ら男子はこぞって彼女に好意を持っていた、無論俺も例外ではない









彼女の噂は瞬く間に広がり、他クラスの男子に始まり、一ヶ月後には遂に上級生までおしよせる始末となってしまった









されど誰も彼女に告白しようとする強者は居なかった、皆にとって高嶺の花で手を出そうにも出せなかったと今では思う









『今度は一組に転校生が来るんだって！』









彼女に対する喧騒も次第に膨らんできた夏休み明けの初日、同級生の一人がこんな情報を仕入れてきた









『それでやけにざわついてたのか、で？男？女？』









女子だったならこの喧騒が少しは収まるかと思いつつ、ふと横目で小平さんを見るといつも以上に楽しそうだった









『どうしたの？小平さん、楽しそうだね。』









『そう見える？』









『何か良いことでもあったの？』









『そうなの！実は今日ひs((キーンコーンカーンコーンまた後でね！』









肝心な所でチャイムがなってしまい聞きそびれてしまう









『小平さん、少しいいかな？』









そんな日の昼休み、一人の男子生徒がこのクラスを訪れた









と同時にクラスにいる女子が騒がしくなる









『えっと・・・何でしょうか？

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