災禍の剣士 ページ19
「やっと現れたね!」
突如として出現したケープのプレーヤーに戸惑いながらも声をあげるレッド
「誰だよ、お前は!」
男は右手を振り上げ、頭に被さるフードを外す
その手がゆっくりと下げられていくに比例し、周りの喧騒も次第に増していく
「お、お前は!」
その場に居遇わす者皆驚愕の表情を浮かべていた
「さてと、決着を着けようじゃないか、“クィネラ”。」
「挑むところさ、“ベクタ”!」
落つる1滴の水滴が作る水面の如く波紋がフィールド全体に渡り、ひとつの大きな亀裂を走らせた
それは静かに、小さく、それでも確かに広がっていく
「怖じ気ずかずに良く来たね。」
「ふ、弟子のデビューに師匠は足を運ぶのが関の山ってものだろ?」
「ほざけ、今日こそ答えて貰う!」
“スラント”を発動させ、キリトに斬りかかってくる
キリトは半身を右に捻り、それを躱そうとする、青き閃光を纏った片手剣はそのまま体の横を過ぎていく
・・・・筈だった
「なっ!?」
剣は腹の真横で静止し、その輝きを失っていた
通常、スキル発動後に光の消失はスキル終了を意味し、その後発動主は硬直を与えられる
無論例外は存在し、それは第三者による外部的接触によるキャンセルがそれだ
しかし誰も剣には触れていない。つまり途中で消える要因など万に一つもないのだ
キィィィィィン
「うぉっっっ!!??」
ガキィィィィンッ
あり得ない状況が起こったことにより、殺伐とした雰囲気が一瞬崩れ懸けたが、突如光を帯びたそれによって更に加速する
硬直を与えられていた筈の偽キリトが再びソードスキルを発動したのだ
“バーティカル”のアシストによって横薙された剣を最高の反射速度によって迎え撃つ
「お前は何故、想い人を殺したァ!!!」
幾度か剣を交わらせ、互いに一度距離を置いたとき、偽キリトは対峙している相手に問いかける
「何故お前は親友までも裏切ったァ!!!」
問い掛けと呼ぶには激しすぎる、もはや魂の叫びと言ってもいいレベルである
「お前は未だ知らない。否、知るべきではない。」
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蒼炎の覇者 - SHEI☆さん» コメントありがとうございます!いえいえ評価していただけるだけでもありがたいです!相変わらす更新はきまぐれですが最後まで応援していただけると幸いです!自分もキリトとシノン大好きです! (2017年12月30日 1時) (レス) id: ab10c74eb4 (このIDを非表示/違反報告)
SHEI☆ - 頑張ってくださいねー!シノンとキリト大好きなんですっ! (2017年12月29日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
SHEI☆ - これからもファイトです!q(*・ω・*)pファイト! (2017年12月29日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
SHEI☆ - とても面白いです!これからも頑張ってください!完結するまでずっと応援しています!ログインしていないので、お気に入り登録は出来ませんが........(^_^; 評価押しときます! (2017年12月29日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼炎の覇者 | 作成日時:2017年6月24日 21時