苦渋の決断 ページ1
数時間後、キリトの件に関しては保留であり、討伐戦に加えないことを決め、会議は解散となった
「アベル、言いたいことがある。」
緊急会議の後、ヒデは捜査隊のリーダーであるアベルを呼び出した
「丁度良かった、私からも貴方に言いたいことがあるんです。」
「お前は本当にキリトが俺達を裏切ったと思ってるのか?」
「私は彼がやったとは思ってません。彼の姿をしていたとは言え、ネームまで見てはいないようですし、私達はこの城に対して知らないことも多いですから、変装スキルの有無も分かりませんし。」
「スキルか・・リアルの顔をスキャンさせるほどリアルに拘った奴がそのスキルを入れるとは考えにくいがな。とはいえそこまであいつを信じるお前が何故あんなことを。」
「確かに彼のことは信じています、しかし彼でないという確証がない以上、ああ言うしかないんです。」
ヒデの質問にアベルは悔しそうな顔で呟いた
「理想を抱いて何かが変わるのならいくらでも抱きましょう、ですがいくら理想を並べたところで現実は変わらない。」
しっかりと決意のこもった眼差しでアベルは語っていく
「まあ、なんだ。言いたいことは山ほどあるが、とりあえずお前は今の現状でラフコフ討伐戦、勝てると思うか?」
「彼らの力に賭けてみたいんです。僕は攻略組の力に。」
「だったら何もあいつらを抜かさなくても・・」
「確かに彼を入れれば戦力的には申し分ないのかもしれない。ただ、“チーム”として考えたとき、彼は大きな重荷となる。」
「その心は?」
「“クラス”と“ギルド”は似て非なる物だってことさ。互いに何かをするに伴い共に行動する集合体として存在するが、“クラス”は形だけでも成り立つが、“ギルド”そのものはメンバー一人一人の協調性自体が存在しない限りその存在は認知されない。上部だけ繕ってるそれは絶対に長続きはしない。」
「今の攻略組にそれが存在すると?」
「少なくとも黒の剣士がメンバーだった頃よりはマシだと思います。伊達に60階層以上共に戦い続けた仲です、並大抵のギルドよりは強いと僕は思いますよ。まあ、彼らの中に“異分子”が存在しない前提ですがね。」
「スパイ・・・・か。」
「正解、それならば話が早い。」
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蒼炎の覇者 - SHEI☆さん» コメントありがとうございます!いえいえ評価していただけるだけでもありがたいです!相変わらす更新はきまぐれですが最後まで応援していただけると幸いです!自分もキリトとシノン大好きです! (2017年12月30日 1時) (レス) id: ab10c74eb4 (このIDを非表示/違反報告)
SHEI☆ - 頑張ってくださいねー!シノンとキリト大好きなんですっ! (2017年12月29日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
SHEI☆ - これからもファイトです!q(*・ω・*)pファイト! (2017年12月29日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
SHEI☆ - とても面白いです!これからも頑張ってください!完結するまでずっと応援しています!ログインしていないので、お気に入り登録は出来ませんが........(^_^; 評価押しときます! (2017年12月29日 19時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼炎の覇者 | 作成日時:2017年6月24日 21時